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2013.4.13

人の邪魔をしないで生きるには

邑井操氏の心に響く言葉より…

「現代の日本の画家で、東山魁夷ほど多くの愛好家をもち、共感者に包まれている作家はない」

と、美術評論家の河北倫明さんは言うが、その原因は強烈すぎないことにあるのではないか。

東山さんは自分の絵について言う。

「私の絵は静かで、穏やかな絵が多い。

迫力をもって迫る絵ではない」

「結局、絵は描く人と見る人との間に成り立ちます。

大きな声を出したら受けとめてくれるとは限らない。

自己主張の強い絵でないと芸術ではない、という意見がありますが、自己主張を捨てるところから出発する芸術があっていいと思うのです」

東山さんは早熟の天才画家ではない。

画才が花咲くのは30歳代の終わり、戦後になってからだという。

天才肌の短距離ランナーではなく、

「どちらかどころか、まったくの長距離ランナーです」

「それまでの私は、いい絵を描いて世の中に認められようとしていたことが邪魔になったのです。

赤紙(召集令状)がきて、絵を描くどころか生きることもできなくなって、ドン底に落ちることではじめて心が純一になったと思うのです」

芸術家にみられる「気むずかしさ」「ずぼら」「わがまま」といった点が全くなく、毎日規則正しい生活をつづけている常識家といえる。

深夜1時すぎまで制作にうちこむ。

海1つ山雲1つ描くために半年も1年もかけて全国をスケッチして歩く。

日々これ精進につきるのだ。

ある評論家が、ある日述懐していった。

「女房がねえ、おとうさん、売りこまないでとうとう売れたわね、と言いましたよ。

よく見ています。

ぼくは売りこみができぬ男だから」

と、笑っていた。

両者とも人を押しのけ、かきわけて世に出ようとする男ではない。

それでいて確実に己の地歩を踏みかため、人気は高い。

独自のものを身につければ、人を傷つけなくても悠々と生きられる。

そこに世の中のおもしろさがある。

つまり「人の邪魔をしないで生きるには、人のやらないことをするほかはない」のだ。

個性の強さで自己主張をして生きるのもむろん1つの方法だが、自己主張を捨て、大衆と同化してしまう生き方も1つの方法だ。

それが「東山画伯の絵は一種の宗教画だ」と川端康成に言わせ、現代人にとっての精神安定剤といわれるほどの大きな特色となれば、こんな素晴らしいことはない。

『遅咲きの人間学』PHP文庫


今の時代は、売らんかなの人は多い。

売りこまなけば、売れないとばかり、必要以上に派手な演出をしたり、宣伝をする。

しかし、商売の理想は、小道の路地裏に店があろうとも、また宣伝1つもせずとも、顧客自らそこを探し当ててくれるような店のことだ。

そのためには、店や商品自体に人を引きつける魅力がなくてはならない。

そして、その魅力の元になるものは、「どこにもない」、「他の誰とも比べようのない」、というオリジナリティだ。

「人の邪魔をしないで生きるには、人のやらないことをするほかはない」

たとえ今の時勢に合わずとも、独自の道をゆく人は、いつか必ず花開く。



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