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2013.4.6

だからよかった

曽野綾子氏の心に響く言葉より…

私の人格形成に一番の影響を与えたのは戦争と両親の不仲だったと思います。

家庭内がとてもいびつでしたから、それがとてもよかったと思います。

小説家にとっては貧乏も戦争も歪(ゆが)んだ家庭環境も、何もかも肥料でした。

父は別に酒乱でもない、外に女をつくる人でもなく、借金を踏み倒すような人でもない。

けれども母とは絶対に気が合わなくて、人をなじるところがありました。

おかげで私は家庭内暴力というものを小さい頃から知っています。

いま政府が虐待を受けている子供が訴えやすいようになんてやってますが、いくら制度ができても子供はほとんど訴えませんよ。

やはり親をかばうんです。

そういうこともあの環境で学びました。

父は慶應義塾を出て、見かけはとてもいい人なんです。

だから外見と内面は違うということも子供の頃から叩き込まれました。

おかげで私は人生や人間に対して甘い考えはありません。

いい教育だったと思います。

父にはうんと感謝しています。

そしていま、年を重ねて人生が楽しいと感じるのは、人生の出来事はすべて関係があるということが見えてきたからじゃないかと思います。

この世に独立したものはない。

いままで全く関係がないと思っていたことが、ここでこう繋(つな)がるのかと見えるようになってきた。

だからいま前にも増して世の中のことが面白くなってきました。

いまの方はマイナスはマイナス、それを肥やしにしている人が少ないような気がします。

“八十路、我らなお人生を楽しまん”(曽野綾子・渡部昇一対談)

『月刊 致知 2013年5月号』致知出版社


「楽は苦の種、苦は楽の種」

という言葉がある。

今している苦労は将来の楽や幸せにつながるが、反対に今、楽をしていれば将来苦労することになる、ということ。

人生とは不思議なもので、若い頃、死にたいくらい嫌だと思ったことや、落胆したこと、悲しかったことなども、年を重ねた後で考えると、「だからよかった」、「そのお陰で今の自分がある」というようなことは多くある。

本当は、苦の中に幸せの種が撒(ま)かれているのだが、それに気づかず、文句や不平を言ってしまうと、その種には芽が出ない。

苦にあっても、その中でいいことを見つけ、それに感謝する人にだけ、芽が出て、幸せの花が咲く。

すべての苦労は、自分を磨いてくれる磨き砂。

「だからよかった」と、全てのことに感謝できる人でありたい。



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