2013.3.30 |
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自分の手柄
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萩本欽一氏の心に響く言葉より…
この前のゴールデンゴールズ(欽ちゃんが元オーナーの野球チーム)の試合で、レギュラーの9人のなかで今日活躍するのはこいつじゃないかって思った選手のところに行って、僕がおまじないをしたの。
「今日はお前、ヒット打つよ。僕の魂入れとくから」って。
そしたら、最初の2点はそいつですよ。
パカーンと見事なヒット。
その時に、ああ、あの欽ちゃんの魂が入ったらからヒット打ったのかなって思ったら、そいつはカワイイよね。
でも、何も言いにこないんだよ。
やっぱり、自分で打ったと思っているんだよ。
こっちから投げた石が返ってこないんだよね。
せっかく、こっちが魂入れてやったんだから、「あの魂が効きました」って言いにこないとさ。
つまり、僕はそいつのヒットを自分の手柄にしたいと思ってるわけだよね。
20パーセントくらい手柄をこっちによこせって。
でも、知らん顔して、全部自分の手柄だと思っている。
だから、こいつはこれだからカワイイとか、こいつはなんとかしたいとか、そう思うキッカケをこっちは何度も振ってるのに、なかなかそう思う時がない。
手柄っていうのは、いろんな人に振りまかなきゃいけないの。
振りまいておかないから、悪い時に助けがこないんですよ。
だって、あいつが今度三振したら、「ザマーミロ」って、言っちゃうもんな。
でも、「欽督のおかげです」っていうひと言があったら、たとえ三振しても、「それでも僕は見捨てない」って、きっと言うよね。
仕事っていうのは、成功か失敗かのどっちかなんだよね。
普通ってないんだよ。
だから、失敗した時にその失敗を軽くするためには、成功した時にまわりに分け前をばらまいておけばいいですよ。
『人生にはチャンスが三度ある』ビジネス社
「返報性の理論」というのがある。
「受けた恩は返す」とか、「好意には好意で報いる」というような行動のことだ。
カワイゲのある人は、好意の返報性を持っている利他の人。
手柄を独り占めする人は、自分さえよければいいという利己の人。
お陰さまと、常に周りに感謝する人は、他人の喜びを考える利他の人。
カワイゲのある、利他の人でありたい。 |
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