2013.2.22 |
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ゆとりある武士を誉めよ
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山口智司氏の心に響く言葉より…
豊臣秀吉は貧しい農民の子供でありながら、織田家の重臣として出世を重ね、天下人にまで上りつめた戦国大名。
戦において優れた才能を発揮した秀吉は、1590年、北条家の居城である小田原城を攻撃。
戦が長引くなか、6万6000人程度の北条に対して、20万以上の兵を誇った豊臣方には余裕があり、芸事にうつつをぬかす大名や、土を耕して青菜を植えさせている大名まで現れた。
たるんだ連中に厳罰を、と側近が秀吉に報告すると、秀吉はこう言った。
「あの連中は、ゆとりをもって戦場に臨んでいるのだ。立派なものだ」
秀吉は戦場で殺気立つことは一度もなく、秀吉の陣営はいつも笑い声が絶えなかったという。
秀吉は合戦一途になることをいましめながら、こう言った。
「戦場でゆとりある武士を誉め讃えよ」
一方で、秀吉は戦場で失敗した武士への罰は厳しかった。
すべては結果、なのである。
『壁をブチ破る 天才100の言葉』彩図社
スポーツの試合において、選手が必死の形相をしていないと怒る監督がいる。
試合前に笑い声が出たりすると、真剣さが足りないと思ってしまう。
しかし、陸上競技においては、「笑いながら走れ」という指導法があるくらい、リラックスすると不思議に記録が出るという。
「真剣」と「深刻」とは違う。
ことにあたって真剣さは必要だが、深刻になってはいけない。
せっぱ詰まったときほど、ゆとりがあるといい。 |
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