2013.2.17 |
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気を抜いた瞬間
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横山信治氏の心に響く言葉より…
ある会社のセミナーで受付をしていた女性がいました。
割と地味なタイプの女性でしたので、受付とはいえ、皆あまり注意を払わずにいたのです。
でも実は、主催者の社長の一番の右腕でした。
その女性は受付をしながら、お金をきちんと両手で出しているか、書類を受け取るときに丁寧に両手で受け取るか、きちんと頭を下げて挨拶するかを観察して報告していたのです。
誰にでも丁寧に対応する人は、相手がどんな立場の人であろうと、同じように接するでしょう。
でも、利害関係がないと頭を下げないような人であれば、会釈もせずに書類を片手で奪うように受け取るかもしれません。
何かミスをしようものならクレームを言うことあるでしょう。
つまり、人は気を抜いた瞬間に本音が出るということです。
それを観察している人は、実は一人や二人ではありません。
コミュニケーションの達人は、どんな人にも分け隔てなく親切にします。
相手の自己重要感を満たすように努めます。
受付の女性にも、掃除のおばさんにも注意を払っています。
私はどれだけ立派な人でも、飲食店の店員やタクシーの運転手に横柄な態度を取る人は信用しません。
どんな人も舐めてはいけません。
たとえ、あなたにとってメリットがないと思われる人であっても、同じように接してください。
あなたがとった態度は、いつかあなたに返ってきます。
この世は因果応報ですから、あなたが誰かに同じように扱われるのです。
『「評価される」技術』かんき出版
自分はお金を払うお客だから、相手は年齢が下だから、と言って態度が急に横柄になる人がいる。
甚(はなは)だしいのは、相手が女性だからと舐めてかかる人もいる。
飲食店やサービス業は、お金をいただくという意味では、お客様より弱い立場にある。
飲食店やサービス業に限らず、弱い立場の人に偉そうにする人は、人としてかなりレベルが低い。
人は、相手の気を抜いた瞬間の何気ない態度をよく見ている。
誰に対しても、偉ぶらない謙虚な人でありたい。 |
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