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2013.1.23

生きている間にどう喜ばれるか

小林正観さんの心に響く言葉より…

ガンを宣告され、毎日さまざまな健康法、食事療法を5年間続けてきた、という方がおられました。

その結果、ありとあらゆる頼まれごとをすべて断って、自分の健康をとりもどすことを第一として生きてきた。

しかし、5年経ったところでふと「私は何のために体を治そうとしているのだろうか」と思ったそうです。

頼まれたことをすべて断って生きてきたのですから。

元気になったらやるけれども、元気になるまでは病気のせいで引き受けられない、と5年間思い続けてきた。

その結果、何のために生きているのかわからなくなった。

その時にたまたま私の講演会においでになって、「人生は頼まれごとをすること」という話をきっかけに、これからは自分が何をしたいかではなく、もういつ死んでもいいから頼まれごとをして喜ばれるという人生に切り替えよう、と決意なさったそうです。

自分の病気を治してから頼まれごとをやろうと思っていたけど、それでは今この瞬間を生きていることの意味がぜんぜん無いではないか、と思い、次の日から頼まれたことをやり始めたのです。

毎日病気を治す健康法のために費やしていた時間やお金を、頼まれごとをするために使い始めた。

そして、それ以来すでに3年経ちますが、その後忙しくて、一度も病院へ行っていないそうです。

とてもお元気そうでした。

ちなみに、この方は最近ホノルルマラソンに参加し、完走しました。

誰もが「奇跡」と驚いています。

もし神という存在が上から見下ろしていたとすると、その人が病気であるかどうかは関係がない。

喜ばれる存在をまったくやっていない5年の間は、神はこの人を応援支援しようとは思わないのかもしれません。

その人がどんな病気を背負っているかではなくて、喜ばれる存在であるかどうかを神は見ているらしく、病気であろうがなんであろうが、その与えられた状態のなかで、喜ばれるようにと思って生きていたら、神は、この人をもうちょっと長生きさせようかな、と思うのではないでしょうか。

なぜならこの人が生きていることが、周りを喜ばせているのですから。

私たちの人生は、長生きすることがテーマなのではありません。

生きている間にどう喜ばれるか、だけです。

喜ばれることだけをやっていれば、神仏が支援の側にまわる可能性がある。

限られた条件のもとで、たとえば病院のベッドの上にいても、お見舞いに来てくれた人に、不機嫌にならずに笑顔で穏やかに応対して、その人をホッと安心させて帰ってもらうことができたら、それだけで喜ばれたということです。

そういう一瞬一瞬の積み重ねをやっていけば、それ以外のことは考えなくてよいらしいのです。

ある一点について問題をどうにかしよう、とか、ある人に好かれたい、とか、この商品を営業努力によって売りたい、と思って努力するよりも、神や宇宙を味方にして今この瞬間を生きていくことのほうが、実は早道なのかもしれません。

『楽しい人生を生きる宇宙法則』講談社


相手に喜ばれない存在は、「不平不満」、「愚痴」、「泣き言」、「悪口」、「文句」を言う人。

そして、この状態が続きさらにエスカレートすると、「恨み」、「憎しみ」、「呪(のろ)い」となる、と正観さんは言う。

その反対の喜ばれる存在は、「ツイてる」、「うれしい、楽しい」、「感謝」、「幸せ」、「ありがとう」、「ゆるします」という言葉をいつも言っている人。

これは斉藤一人さんがいう、家庭も職場も明るく、楽しくなる、「天国言葉」。

単なる人数合わせで頼まれるようなことは断ってもいいが、それ以外の頼まれごとは進んで引き受けた方がいい。

どうせ引き受けるなら、ニコニコ笑って引き受けるか、文句をいいながら引き受けるかは大事な問題だ。

人に喜ばれる人生を歩みたい。



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