2012.12.26 |
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下働きを引き受ける
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櫻井秀勲氏の心に響く言葉より…
勉強会、異業種交流会が盛んですが、幹事でも受付でも、雑用はすすんで引き受けたいものです。
なかにはこの種の会を、名刺配りの場とカン違いしている人もいますが、それでかわいがられるようになった男を、私は見たことがありません。
中島孝志という作家がいます。
彼はもともとすごい勉強家で、自分が中心となって「キーマンネットワーク」という異業種の会を開いていました。
私も何度か呼ばれて参加しましたが、熱気あふれる雰囲気に好感をもったものです。
彼が作家になったのはそのあとのことでしたが、いまでは相当な数の著作があります。
彼の成功の源は「キーマンネットワーク」にあると思っていますが、自分のためというよりは、他人のために働くその姿勢に、多くの経営者や有名人が、好意を寄せたことは明らかです。
私は出版社に勤めていた頃、作家の葬式によく狩り出されました。
これによって、ほかの出版社や作家たちに、顔が売れるようになっていったのです。
それは私にとって大きな幸運でした。
若いうちに下働きに徹していると、社会的地位をもつ年上の人たちと、親しく口をきく機会がふえるのです。
どんな形にせよ、下働きをさせられる、頼まれる、命じられるといった機会があれば、2、3日寝ないでも、がんばるべきでしょう。
この種の勉強ができるチャンスは、めったにあるものではないからです。
若いときの特権と思いましょう。
『人にかわいがられる男になれ!』三笠書房
勉強会や、異業種交流会に多く参加するのもいいが、自分が下働きとなって事務局を務める方が得るものはもっと大きい。
飲み会の幹事でも、趣味の会でも、それは同じだ。
なぜなら事務局に、一番多くの参加者の情報が集まり、講師や会場のホテルやレストランとも親しくなれるからだ。
幹事や事務局をやれば、事前の打ち合わせやら、出欠の確認やら、当日の急なキャンセル等、面倒なことは多くある。
だが、黙々と下働きに徹する人間を、周りの人はしっかりと見ているものだ。
下働きを頼まれたら、嫌な顔はせず、ニッコリと引き受けたい。 |
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