2012.12.21 |
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ロケットの打ち上げ
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古川武士氏の心に響く言葉より…
「ロケットが上昇する最初の数分間、数キロで必要としたエネルギーは、それから後の数日間、約70万キロに及ぶ旅をするために使用したエネルギーをはるかに上回るものであった」
ロケットを打ち上げる際の難関は大気圏を抜けることです。
大気圏を抜けるのには膨大なエネルギーが必要です。
それは重力が地上に引き戻そうとするからです。
しかし、いったん宇宙空間に出てしまえば、重力の法則から開放され、少ないエネルギーで進むことが可能になります。
これを習慣に置き換えると、重力が習慣引力になります。
つまり、隙あらばやめさせようとする引力です。
よって、大気圏を抜けるまでが習慣化のプロセスにあたります。
宇宙空間は、習慣化された状態にたとえられます。
つまり、いったん習慣化されれば、非常に少ない労力で続けられるというのは、無重力の宇宙を少ないエネルギーで進めるロケットと同様なのです。
『30日で人生を変える「続ける」習慣』日本実業出版社
豊臣秀吉の家来に、曽呂利新左衛門という人がいた。
ある時、新左衛門が手柄を立てたので、「そちの望みのものは何でもやろう」と秀吉は言った。
新左衛門は、「米を1粒からはじまり、次の日はその倍の2粒、3日目はその倍の4粒、というように、1ヶ月間ちょうだいしたい」とお願いした。
秀吉は、「なんだそんなものでよいのか、欲のない奴よ」、と簡単に承諾した。
しかし、その数がとんでもないことになることに途中で気づき、頭を下げ、別の褒美と変えてもらったという。
現代のお金で考えてみると、1円、2円、4円、8円、と倍々で30日間もらうということだが、26日を過ぎた頃から急激に増え、なんと30日目には5億3687万0192円となる。
それら全てを合計すると、30日間でなんと、10億7374万1823円だ。
これは、習慣の継続と似ている。
努力の成果はすぐには出ないが、あるときを境に爆発的に伸びるときが必ずくるということだ。
いいことを続ければ、いつか大きな花が咲く。 |
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