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2012.12.16

組み合わせたら

ポール・スローン氏の心に響く言葉より…

1999年、『アバ・パーテル』というタイトルのCDが、バチカンで制作された。

教皇ヨハネ・パウロニ世がラップにとてもよく似たリズムに乗せて、メッセージや祈りの言葉を伝えようとしたCDだ。

ローマカトリック教会のような伝統のある保守的な組織でも、こんな突飛な組み合わせが思いつける。

組み合わせを考える習慣をつけよう。

ふたつの商品を見たときに、それらを頭のなかで組み合わせてみるという習慣だ。

誰かが時計とベルを見てひらめいたのが、アラーム付き時計だったのかもしれない。

誰かが消しゴムと鉛筆を使っていて、「鉛筆の端に小さな消しゴムがついていたら便利だな」と思いついたのが、消しゴム付きの鉛筆だったのかもしれない。

同じことは誰にでもできる。

いっしょに使われているものでも、そうでないものでもかまわない。

「組み合わせたら、どうなるだろう?」と胸のなかでつぶやく習慣をつけよう。

人と会って、商売の話になったら、互いの商売をどう組み合わせられるかを考えてみる。

趣味の話になったら、互いの興味をどう組み合わせられるかを考えてみる。

商品でも、サービスでも、マーケティングでも、どんなことでもかまわないので、次に創造的なアイデアが必要になったときには、まったく異なるものを組み合わせて、何が生まれるかを試してみよう。

これは定評のある発想法だ。

【ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣】二見書房


携帯電話は組み合わせの宝庫だ。

電話の機能を中心に、メール、カメラ、音楽、手帳、時計、メモ、テレビ、地図… と限りなく色々なものが組み合わされている。

最近では、雑貨やアパレルのお店にカフェが併設されているところも増えてきた。

また、書店が、CDや雑貨を売っているところも多い。

異質な組み合わせは、大きなビジネスチャンスとなる。

「組み合わせたら、どうなるだろう」という視点を常に持ち続けたい。




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