2012.12.12 |
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将来の自分に変装する
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ジャック・キャンフィールド氏の心に響く言葉より…
1986年に私はダイアナ・フォン・ウェラネッツ・ウェントワース女史とインサイド・エッジ社が主催したパーティに出席しました。
それは出席者全員のその後の人生に深い影響を与えるものでした。
「1991年のあなたになったつもりで出席するパーティ」と題するパーティで、カリフォルニア州ロングビーチに係留されたクィーン・メアリー号の船上で開催されました。
まず、出席者は5年後の1991年に自分がなっていたい姿を想像するようにと言われます。
私たちはそれぞれ自分の理想像を作ったうえで、さらに想像力をふくらませ、そのときの鮮明ヴィジョンを描きます。
そして、パーティでは、あたかもそれが1991年で、自分たちのヴィジョンがすでに現実のものになっているかのように振る舞うのです。
私たちは将来の自分の姿に変装して、そのような話しぶりで、自分が出版した著書や受賞した賞、受け取った高額の小切手などの小道具を持ち寄りました。
船に到着すると、まず20名ほどの男女が私たちを出迎えてくれました。
彼らは熱烈なファンやカメラマンの役を演ずるために雇われていた人たちでした。
カメラのフラッシュが焚(た)かれ、ファンが私たちの名前を叫び、サインをねだるのです。
そして、その晩は、自分たちの業績を語り、他の参加者たちの成功を祝福し、自分たちがいかに幸せで、充実しているかを語り合い、そして次ぎに何をするかを話し合いました。
一晩中、すっかりその人物になり切ったのです。
私はベストセラー作家で、ニューヨークタイムズ紙のベストセラーランキングで1位になった書評のコピーを人々に見せました。
また、ある女性は、彼女の顔写真が表紙になった偽の『タイム』誌を持ってきました。
平和運動に貢献し、国際的な賞を受賞したということでした。
退職して余生を彫刻家として過ごしたいと思っていた男性は、彫刻家が着ける革製のエプロンをして、ハンマーと彫刻刀を持ち、安全ゴーグルをかけ、自分が作った彫刻の写真を持って現れました。
別の女性は、作家活動を始めたところで、出来上がったばかりの3冊の本(偽物)を持ってきました。
お互いの夢を応援しようということで、皆は彼女が出演したテレビ番組を何度も見たと言いました。
また他の人は、彼女の本がベストセラー入りし、ピュリツァー賞を受賞したことを祝いました。
実は、彼女は今や著名な作家のスーザン・ジェファーズで、この変身パーティの後、17冊の本を出版し、大成功を収めました。
もちろん、この参加者と同様のことが私にも起きました。
私はこの後で80冊以上の本を執筆、監修し、そのうち11冊がニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストの1位になったのです。
パーティで4時間以上も将来の自分像を演じ続けましたが、その間に自分のあこがれの生活を実現したという強烈なイメージが潜在意識を一挙に満たしました。
そして、その晩に醸成されたポジティブな感情によって奮い立たされた、生き生きととした経験が、我々の脳の中のポジティブな神経回路を増幅させたのです。
そのパーティに出席した全員が、その晩に演じた夢、あるいはそれ以上のことを実現しています。
『絶対に成功を呼ぶ 25の法則』小学館
ジャック・キャンフィールド氏は、世界で800万部出版された大ベストセラー「こころのチキンスープ」の著者だ。
「フレッド・カプルスとジム・ナンツはもともとゴルフ好きの子供で、ともに大きな夢を抱いていました。
フレッドの目標は、マスターズトーナメントに優勝すること。
一方のジムの夢は、いつかCBSのスポーツ番組の司会をすることでした。
1970年代後半にフレッドとジムがヒューストン大学でルームメートだったとき、彼ら二人はマスターズの優勝者がグリーンジャケットを着てバトラー・キャビン(クラブハウス内の部屋)に行き、そこでCBSのアナウンサーからインタビューされるシーンをよく真似しました。
彼らはヒューストン大学のトーブ・ホールでそのシーンを何度も何度もリハーサルしたのです。
14年後、そのシーンは現実となり、全世界が見つめることになりました。
フレッド・カプルスはマスターズに優勝し、CBSのスポーツアナウンサーになっていたジム・ナンツにインタビューされたのです」
(同書より)
成功するためには、将来の目標や夢を、あたかも現実のようにありありと鮮明にイメージすることが必要だといわれる。
そして、脳の中のポジティブな神経回路を増幅させること。 |
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