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2012.11.27

似顔絵セラピー


上柳昌彦氏の心に響く言葉より…

「ケンイチさん」… 本名、岡村賢一さんは、25歳。

これまでにおよそ1万人もの方の似顔絵を描いて、その腕前を、病院に入院中の患者さんの「癒し」や「励まし」に応用しています。

高校を出て進学したのは、名古屋芸術大学のデザイン学部のイラストコース。

オープンキャンパスの日、にわか似顔絵屋さんをやってみたのです。

これがなかなかの好評でした。

これをキッカケにケンイチさんは、大学祭やイベントで、さまざまな似顔絵を描くようになりました。

今年の2月には、アメリカの似顔絵団体が主催する大会の、色を使わずに描く白黒部門に出場。

120人ほどの似顔絵画家が、5日間ホテルにこもって、ひたすらお互いを描き合う。

できた作品を、どんどん貼り出す。

その作品を画家同士がお互いに投票するという熾烈なコンテストです。

ここで25歳のケンイチさんは見事、優勝を勝ち取ったのです。

似顔絵の面白さというのは、その人の特徴をとらえて大げさに描くことです。

けれども、その特徴が本人にとってはイヤなことだったり、コンプレックスだったりすることもあります。

そういう場合は、周りの人は笑っても本人は笑いません。

ケンイチさんは、心に誓います。

「本人が笑って喜んでくれる似顔絵を描こう。風刺ではなく、いいところをとらえて描くことを旨としよう」

入院病棟には、重度の患者さんもいます。

ですから、できるだけスピーディーに仕上げなければなりません。

また、顔色が悪かったり、病気で頬がこけてやつれてしまった人もいます。

それをそのまま描いても、何にもなりません。

ケンイチさんは、患者さんの職業や趣味を聞いて、その人が人生の中で最もピカピカに輝いていたころのものを絵の中に描き入れることを考えました。

建設業で活躍していた人には工事現場にちなんだもの。

カラオケの先生には音符などを描き添えると、笑顔の輝きが増すことも分かってきました。

普段はほとんど表情を失っていた認知症のおばあさんは、自分の似顔絵を見て手をたたいて喜んでくれました。

週末医療の病室では、ご主人が元気だったころの仲良く寄り添う二人を描きました。

付き添いの奥さんの涙が止まりませんでした。

ケンイチさんは、言います。

「元気が出る絵、希望が沸く絵というのは何だろう?まだまだ分かりませんが、それを極めていきたいですね。そして似顔絵セラピーが一つの文化になるのが、僕の夢なんです」


「上柳昌彦のお早うGood Day!」(2007年11月27日放送)


『80点コロッケ 涙があふれて心が温かくなる話』ニッポン放送


似顔絵は、ブラックジョークとも似ている。

ある種のタブーやネガティブなことをデフォルメして笑いにする。

しかし、まわりにはウケたとしても、風刺された本人は笑えない。

人が喜ぶのは、根っこにトゲがなく、心の底から笑えるようなポジティブな明るさだ。

自分の特技を使って、人に希望を与え、元気にさせることができたら最高だ。



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