2012.11.25 |
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幸せのかくし味
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美輪明宏氏の心に響く言葉より…
今すぐ幸福になる方法、常に幸福感を味わえる方法があります。
それは簡単なことです。
つまり、どんなことでも何でもよいから〈感謝すること〉を自分の中に、まわりに探して見つけることです。
「見える、ああ有り難い」、「聞こえる、ああ有り難い」、「話せる、ああ有り難い」、「手足が動く、雨風をしのげる天井や壁のある所で寝起きができる、ああ有り難い」、「着るものがある、食べ物がある、ああ有り難い、幸福だなあ」等々。
もしそれが「えっ、それが何で?どうして?」と理解できない人は、一度それ等の病気をしたり、ホームレスになったりして一切を絶ってみれば、有難味や感謝する気持が、感覚でよく身に沁(し)みてわかります。
ちょど断食の行のように、水絶ちの後、最初に飲んだ水の美味しさ有り難さは、日常では忘れているものです。
普段は「こんなまずいものが食えるか」と思っていた一汁一菜の食事が、「こんな旨い粥がこの世にあったのか」と思うほどです。
ですから世の中で忌み嫌われている、病気や貧困や不安やトラブルという〈負〉の部分は、実は幸福を感じるためのバロメーターなのです。
断食の行とは世の中のあらゆるものを感謝する心を芽生えさせるための行なのです。
肉親をはじめ多くの人に愛されてきた人は、愛されることの嬉しさ、有難さ、幸福感を、それが当たり前だと思い、鈍感になっています。
しかし親にも他人にも愛されずにきた孤独な人は、誰かからほんの少し愛されたり優しくされただけでも、大変な喜びを感じたり、有難味を、また幸福感を味わうことができるのです。
〈白〉の白さを際立たせるには、その〈白〉の傍(かたわら)に黒い色のものを置けばよいのです。
苦労した事が多く、苦しみの深さが深ければ深いほど、幸せが訪れた時、それがどんなにささやかな幸せでも、大きな幸福感として満喫出来るものなのです。
『ああ正負の法則』PARCO出版
すべてのことは、それを「当たり前」と思った瞬間に、感謝がなくなる。
今、仕事があること、住む家があること、手足が動くこと、そして生きていること…
「ビリがいるから1位がいる」(相田みつを)
勝ち続けて、どん底を味わったことのない人は、人の悲しみや痛みがわからない。
禍(わざわい)の後には、必ず幸せが来る。
つらいことは、幸せのかくし味。 |
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