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2012.11.19

自分をえらんで生まれてきたよ

「いんやくりお」君の心に響く言葉より…


雲の上から、お姉さんとお兄さんを見て、

「どの人がやさしいかなあ」って、

見ていた。

それで、ママのところにした。

ママなら、心のことを

わかってくれると思ったら。


生まれる前、ぼくは

すごく強い赤ちゃん忍者で、

しゅりけんで、51人やっつけて、

「もうママは、だいじょうぶ」って思ってから、

おなかの中に入った。

ママのこと、

かかしみたいに、守っていた。

ぼくは、ママを守っているんだよ、

いまも。


赤ちゃんが病気のときは、

「苦もあれば、後から楽もある」ということを、

神さまが、伝えてくれている。

だから、心配しなくていい。

赤ちゃんが生まれたおうちには、必ず、楽がある。

というか、生きているものには、必ず、楽がある。


赤ちゃんは、どのお母さんにするか、

どんな体にするか、どんな性格になるか、

自分で決めて生まれてくるのが、ふつうだよ。

僕が病気で生まれたのは、

病気で生まれる子や、お母さんちを、励ますためだ。

だから、ママは、

ぼくの言葉を、みんなに教えていい。

ぼくは、病気だったから、

幸せなんだ。

ぼくは、病気だったから、

心の言葉が話せるんだ。

だから、いつか、心の幸せを配る

サンタさんになるんだ。


ぼくがかわいいのは、

ママがぼくを守るためだよ。

ぼく、かわいがられるために、

生まれてきたんだよ。

ママは、かわいがってくれると思ったから。


人は必ず、喜びをもっている。

たとえば、生きる喜び。悲しめる喜び。

じつは、悲しめるというのは、

幸せなことなんだよ。

いろいろな気持ちは、ぜんぶ幸せなんだ。

悲しめる喜びというのは、

悲しんだ後、またハッピーになるでしょ。

そのハッピーは、前のハッピーより、

もっと大きいハッピーになる。

だから、悲しみって、たいせつなんだよ。


人は、みんなに

いいことをするために、生きている。

それを、「自分の仕事」という。

みんなのために

働かないと、仕事とは呼ばない。

「自分の仕事」がなければ、

生きていけない。

『自分をえらんで生まれてきたよ』サンマーク出版


印鑰理生(いんやくりお)君は、現在11歳の男の子 。

お母さんの表現によれば、「ちょっぴり個性的な心臓と肺をもって、この世に生まれてきた」。

入院は30回以上 になるという。

この詩は、りお君の小さい頃からのおしゃべりを、お母さんがまとめたもの。

人は、みんな「自分」を選んで生まれてきた。

頼まれてこの世に出たわけではない。

そして、いいことをするために生きている。

人の喜びのために働く人生をおくりたい。



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