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2012.11.8

人類を生き残らせた心の仕組み

明治大学教授の石川幹人氏の心に響く言葉より…

チンパンジーは、下位の雄が、上位の雄に接近すると怒りの感情を発動させていまいます。

仲間内で、それを回避するために、するのが毛づくろいです。

チンパンジーの体毛にはノミやシラミが生息していて、それをとってもらうのは気持がいいのです。

上位の雄は、下位の雄に毛づくろいをさせることで、階層関係を確認します。

また、もめごとが起きると、毛づくろいをしあうことで、それを鎮静化します。

それ以外にも、愛情や友情を確認する場面でも、終始毛づくろいをしています。

毛づくろいという共通価値を介して、肯定的感情を広め、協力集団としての群れを確固たるものとしています。

チンパンジーが毛づくろいで肯定的感情を伝播しているとしたら、人間はどうしているのでしょう。

人間は言語を使っているのです。

対話的な言語を中心に、表情やしぐさを交えて肯定的感情を伝播しているのです。

友人が「楽しい」とか「うれしい」と言っていれば、じぶんも自然と楽しくなってくるでしょう。

また、「なんでそんなに楽しいの」と聞いて、その楽しさを共有することもできるしょう。

そうして人から人へと、肯定的感情が伝播するのです。

では、勝利のおたけびのように、いっせいに伝播する仕組みはあるのでしょうか。

「楽しいぞ」と叫んでも、遠くの人への伝播効果は薄いでしょう。

なんといっても、伝播効果がすぐれて高いのは「笑い」です。

笑い声を聞いたり笑い顔を見たりすれば、自分も自然に「にやっと」してしまいます。

笑いは、大集団でもすぐに利用できる特性をもっています。

大勢で取り囲んで、誰かがおもしろい話をするのを聞いたり、滑稽なしぐさをするのを見たりすれば、皆がいっせいに笑います。

同期して笑うことは、観衆の共感をかなりたかめるにちがいありません。

アメリカでは「有能なリーダーにはユーモアが欠かせない」と言われていますが、笑いによる共感を適切に利用できる能力を重視した言葉だと思います。

人間関係には、コミュニケーションのくい違いや、否定的感情がたびたび発生します。

そのときユーモアは、それを笑いに転化し、一同に肯定的な感情を喚起するのです。

『人は感情によって進化した』ディスカヴァー


動物にも笑いはあると言われるが、人間ほど表情筋が発達していないため分かりにくい。

むしろ、争いを起こさないための服従や劣等の表情やしぐさが見られるという。

人類は、「言葉」や「笑い」という、他の動物より圧倒的に有利な武器を手に入れたことなる。

これが、「肯定的な感情を伝える」ことにより仲間同士が助け合ってきた人類の歴史であり、人類を生き残らせた心の仕組みの一つだと言える。

「言葉」や「笑い」は、人間を人間たらしめている最も大切な道具。

人類に与えられたこの優れた力をもっと磨き、己のコミュニケーション能力を高めたい。



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