2012.10.21 |
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どうやったら、面白くなるんだろう
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坂口孝則氏の心に響く言葉より…
笑い話がある。
「野球選手がエラーをしないためにはどうすればいいか」。
答え「試合に出ない」。
このように、「ない」と否定形を使う答えは使用しない。
それは答えになりえないからだ。
たとえば、「仕事がつまらない、どうしよう、どうしよう」と悩んだとき、「こんなくだらないことがある」「あの上司も最低だ」「自分の仕事を評価してもらえない」と次々と不平不満が頭のなかを巡りだす。
そのときに、どうせ何をやったってダメだからと、「仕事をしない」ことを答えにしてはいけない。
「なぜこんなに仕事はつまらないだろう」という質問から、すべて「どうやったら、仕事が面白くなるんだろう」と変換するのだ。
これはささいなことに思うかもしれないけれど、非常に大切な転換だ。
また、「ダメだ、ダメだ。どうしようもない」と考えてしまい、ある種の不安にさいなまれることがある。
私は、この絶望や不安というものを否定したくない。
必要なのは、そのような感情が浮かぶことを肯定したうえで、「ダメでも、絶望的でも、どうしようもなくてもいいから、何かすべきことはないかなあ」と問うことだ。
もちろん状況は一変しないかもしれない。
諦観をもったうえで、ただそれでもなお、現状を静かに見つめ未来への思索を考える。
『モチベーションで仕事はできない』KKベストセラーズ
質問の仕方は大事だ。
ネガティブな質問をすれば、ネガティブな答えが返ってくる。
逆に、ピンチを乗り越えたり、心を軽くするポジティブな質問もある。
「この状態で感謝できることは?」(ピンチをチャンスに変える51の質問)より
どんな最悪な状態になっても、感謝できることを見つけることはとても大事だ。
片足を骨折したと嘆くより、片足以外は全部無事だったことに感謝する、という姿勢だ。
「どうやったら、仕事が面白くなるんだろう」
「今がどんなに絶望的でも、何かすべきことはないだろうか」
未来につながるポジティブな質問は、心が晴れ明るくなる。 |
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