2012.10.14 |
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自分でやってもいないのに
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未来工業創業者・山田昭男氏の心に響く言葉より…
「日本の会社の97%は、たった4000万も儲けられない」。
それじゃ、社員たちを幸せにするような給料は払えないよ。
本来、企業というのは、社員たちにまともな給料を払って幸せに生活させること、そして、税金を払って社会貢献すること、の2つができなければ、何の価値もないと思う。
これから中小企業が生きていくためには“差別化”するしか方法はない。
つまり、儲けたければ、儲かってない会社と違うことをしろということだ。
私は、経営学の授業で習うようなことや、経営コンサルタントが真っ先に指導するようなことの正反対をしてきた。
コンサルタントの集まりで持論をぶったらブーイングを浴びたこともある。
しかし、私から言わせてもらえば、経営の教科書通りにやっている中小企業で、実際にもうかっているところがどれだけあるというのか?
儲かっていないところの真似をしてもしかたないから、未来工業は違うことをしているのだ。
だから、未来工業では創業以来、「日本で初めて」を突き詰めることにしている。
製品開発でも、就業規則でも、福利厚生でもだ。
未来工業が1965年の創業以来、赤字なし、高い経常利益率(平均15%以上)で成長してきた理由は、徹底した差別化と社員の幸福感を高める取組みにある。
多くの中小企業の経営者がダメなのは、経験がないのに先入観で決めつけることだ。
「そんなことをしたら会社がガタガタになる」と勝手に思い込んでいるんだな。
自分でやってもいないのに、どうしてそんなことがわかるの?
そこがおかしいよ。
少なくとも俺は経験した。
そうやって会社を発展させてきた。
そういう実例があるから話している。
『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”』ぱる出版
自分でやったこともないのに、憶測(おくそく)で、偉そうにモノを言ったり、否定したりする人がいる。
フルマラソンのレースに何回も出ている人に、ジョギングしかしたことがない人が、レースの危険性や走り方のアドバイスをするようなものだ。
スポーツにしても、企業経営にしても、芸術の世界にしても、実際に結果を残している人に対しては、普通、誰しも敬意を払う。
口でいうのは簡単だが、継続して結果を残し続けることがいかに大変か、みんな知っているからだ。
前例のないことを、自分が最初にやることは非常に勇気がいる。
人と違ったことをやれば、周りから非難されたり、否定される。
そして、思い込みで否定したり、批判したりする人は、たいてい、自分ではやったことのない評論家のような人。
「中小企業が生きていくためには、“差別化”するしか方法はない」
人と違うことを怖れずに断行し、結果を出し続ける人でありたい。 |
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