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2012.10.7

余計なひと言


福田健氏の心に響く言葉より…

言ったほうがよい、これは言うべきだと思ったとき、キチンとものを言うのは大切なことである。

ただ、言うべきことを言うのと、つい言いたくなって、余計なことを言うのとは、同じではない。

たとえば、ある人が中年女性に対して、

「いつもお若いですね」

と、ほめる。

すると、横から口をはさむのが、「余計なひと言」を発する人で、

「気だけはね」

仲間と飲みに行き、ついでにカラオケの店に入る。

後輩が上手に歌うのを見て、先輩がひと言言う。

「仕事をやっているときとは大違いだな」

せっかくいい気分で歌った後輩をイヤな気持にさせる、「言わなくてもいいひと言」である。

会話の途中で、

「キミはなにも知らないだろうが」

と、言い出す者がいる。

言われたほうは、

〈知らなくて悪かったな〉

面白くない気分にさせられる。

どうせ言うなら、

「キミも知っていると思うが」

これなら、相手も素直に、

「実はよく知らないんだ」

「じゃ、説明しよう」

となる。

余計なひと言を口にする人は、どこかで相手を見下している。

すなわち、コミュニケーションの水平感覚が育っていない人である。

そうした優越感の裏にはコンプレックスが隠れていたりする。

『人は「話し方」で9割変わる』経済界


余計なひと言で、相手の気持を冷やす人がいる。

失敗したことを素直に伝えたとき、「だからダメだって言ったじゃない」

感動した講演を聞いた後、内容を話したら、「そういうのって、何だか宗教ぽいよね」

一生懸命ダイエットした人に、「急にやせるとリバウンドが怖いんだよね」

ニヤニヤしながら、女性に向って、「最近ちょっとふっくらしたんじゃない」

わざと嫌な事を言ったり、余計なひと言をいう人は…

「劣等感がある人」

「上から目線で、自分が偉いと思っている人」

「そいうことで笑いが取れると勘違いしている人」

「満ち足りていなくて、あまり幸せではない人」

いつも、愛のある言葉で、相手の気持ちを温かくする人でありたい。



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