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2012.10.5

出会いの質を変えるには


作家の宮本輝氏の心に響く言葉より…

昔、ある人から「俺は50を過ぎた人間の情熱しか信じない」と言われたことがあるんです。

35歳の時でしたけれど、その時は意味が分からなかった。

まるで35歳の自分が否定されたような気がしてね。

で、いよいよ50歳になる直前ぐらいになって、ようやく、「ああ、そうか」と。

50年ですから、どんなに平々凡々と暮らしてきた人でも、やっぱりいろんな経験をしていますよ。

思い通りにいかないことばっかりだっただろうし、病気もしただろうし、人に裏切られたこともあるだろうし。

そうやって生きてきた人間の持つ「力」というものがあるんですよ。

僕は子供の頃から人よりいろいろな経験をしてきたと思っていました。

父親が事業に失敗して貧乏したり、女性問題を起こしたり、それで母親がアルコール依存症になったり。

最後は愛人のところで倒れて、僕が親父の借金を背負うことになって浪速(なにわ)の金融王みたいな連中から逃げ回ったこともあります。

作家になった後も病気(パニック障碍や結核)になったりと、まあ濃い人生を送ってきたと思っていましたが、やっぱりまだまだ洟垂(はなた)れ小僧だったなと思いましたね。

人よりいろいろな経験はしてきたかもしれませんが、僕自身は深刻になったり、人生を悲観することはなかったんですね。

そしてどこかに「10年先か20先か分からないけれど、必ずこれが自分の宝物に替わる」と思っていたところがありました。

出会いというのは、偶然ではないと思うんですね。

これは動かしようのない一つの法則性があって、どんな人に出会うかは自分次第なんですよ。

そう思いません?

運の悪い人は知り合う人もやっぱり運が悪いんですよ。

やくざの下にはやくざが集まる。

性悪(しょうわる)女は性悪男とくっつく。

これは不思議なものです。

仮に性格のいい人と付き合っても、次第に離れていきます。

それを分かりやすい言い方をすると、「命の器」だと僕は言うんです。

人と人は、その人の最も核となるもの、基底部を成している傾向性が共鳴し合う。

要するにどんな人に出会い、縁を結んでいくかは、その人の「命の器」次第ということです。

そして、その出会いの質を変えるには、自分が変わるしかないんです。

“人生、山河あり”より

『致知 2012年11月号』致知出版社


若いときの情熱は、時として「匹夫の勇」に似ていることがある。

匹夫の勇とは、道理や理屈をわからない人が、血気にはやってがむしゃらに行動したがるような勇気を言う。

大人の情熱は表面には出ないが、深くて、成熟した、静かな継続性がある。

「同気(どうき)相求む」という易経の言葉がある。

気の合うものは自ずと親しくなり自然と寄り集まってくる、という「類は友を呼ぶ」ということだ。

「出会いの質を変えるには、まず自分が変わること」

いい人と出会うため、自分を鍛え、高めたい。



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