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2012.9.1

目の前の一人を喜ばせる

小山薫堂氏の心に響く言葉より…

そもそも、僕は「芸術家」ではないので、自分の中からわき出てくる何かを表現したいとか、自分の魂を外に発散したいといった欲求はまったくないんですよ。
それよりも、常に誰かに喜んでもらうことがうれしい。
それだけなんですね。

その時の「誰か」というのは不特定多数ではなく、顔の見える明確なターゲットです。

あの人を笑顔にするため、あの人を喜ばせるためにものを書こう、つくろうと思う。

そういう意味では、ビジネスの世界ではよくマーケティング調査をして、どれだけ多くの人にそれを届けられるか、どれだけの人がそこに反応するか、といったことを分析すると思うのですが、僕はそれもあまり考えていないんです。

『おくりびと』の脚本を書いていた時も、世の中に何かを提示したいとか、100万人に向けて書こうという気持ちはまったくありませんでした。
僕がまず考えたのは、やはり、声をかけてくれたプロデューサーの中沢敏明さんの期待に応えなければいけない、ということ。

映画の脚本を手がけるのははじめてだったのですが、中沢さんは僕の著書を何冊も読んだうえで、依頼することを決断してくださったそうです。
ですから、とにかく僕は、中沢さんに「なるほど、こう来たか!」「わあ、頼んでよかったな」と言わせたかった。
それが自分の最大のモチベーションにもなっていたんですよね。

もっと身近な例で言うと、僕は雑誌の連載をいくつか持っているのですが、そこでも決して、読者をあっと言わせよう、とは考えていない。
それよりも、僕の原稿を最初に読む編集者をどう唸(うな)らせるか。

あるいは僕の原稿を担当の編集者に転送するうちのスタッフがどう反応するか。
そこに最初のモチベーションがあるんですね。

やはり、自分の中では、見えない相手の称讃を得るよりは、自分に近い人に喜んでもらいたいという思いがありますし、あるいは、それによって人をどれだけ幸せにできるかが重要なのです。
目に見える相手をターゲットにしたほうが、結果的に仕上がるものもより明確で、シャープになるものです。

『小山薫堂幸せの仕事術』NHK出版


『近き者説(よろこ)び、遠き者来(きた)る』 (論語)
政治の要諦(ようてい)は、まず身近な者を喜ばせることにある。
そうすれば、その噂を聞いて遠くからその国に、多くの人が集まってくる。

これは、政治の話だけでなく、商売や人間関係にも言えることだ。
身近な家族や友人を喜ばせることができない人は、見ず知らずの人や、お客さんを喜ばせることはできない。

「一人光る みな光る 何も彼も光る」(陶芸家・河井寛次郎)

一つ光れば、みな光る。
一つのことを極めれば、全てに通じる真理を手に入れられる。

まず、目の前の一人を喜ばせることができる人でありたい。



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