2012.8.11 |
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期待値を下げて生きる
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本田直之氏の心に響く言葉より…
自己紹介をするとき、初対面の相手に少しでもよい印象を持ってもらおうと、自分の仕事や経歴、実績などを誇張ぎみにアピールする人がいます。
あるいは、不自然なくらい明るく元気に振る舞う人も多いものです。
たしかに、こうした演出によってプラスの印象を持ってもらうこともできるかもしれませんが、今度は後が大変です。
背伸びをしたまま歩いていたら疲れるのと同じで、高めに設定された「期待値」をキープするため、いつも頑張りすぎてヘトヘトになってしまうのです。
もちろん仕事上での自己紹介には多少のアピールも必要かもしれませんが、プライベートで演じる必要はありません。
むしろ逆に「最初はすごい人だと思ったのに、全然違った」とマイナスの評価を受けることもあります。
さらにわたしの経験から言うと、仕事やプライベートがうまくいっている人ほど、自己紹介は控えめに済ませる傾向にあります。
そのほうが相手も萎縮しないで、気軽な関係が築いていけるからです。
その人の人間性や能力などは、付き合っていけばおのずとわかってくるものです。
プライベートの自己紹介は、決して背伸びすることなく、まず低いところから始めましょう。
もしもそれであなたを軽んじる人がいたとしたら、その程度の人なのだと思えばいいわけですし、自分にウソをついてまで合わせる必要はありません。
『ゆるい生き方』大和書房
自己紹介するときに限らず、普段からも、自分を大きく見せたがる人は多い。
大きく見せるという行為は、ある種の嫉妬心だ。
人より、自分の方が優れていると主張したいがために、少しサバを読んで大きなことを言ってしまう。
それは、自分に少なからぬコンプレックスがあるからだ。
本当にすごい人は、自らを低く見せる。
水戸黄門のように、後からその実力がわかって、びっくりさせた方が数段格好いい。
必要以上に、背伸びして生きると、まるでハリネズミのように張り詰めて生きなければならない。
これは、個人だけでなく、仕事でも同じだ。
会社の広告やPRも実力以上に良く見せようとすれば、後でほころびがでる。
日々、自分の実力を高める努力は密かに重ねつつ、しかし、控え目に生きる。
期待値を下げて生きると、後からご褒美(ほうび)がくる。 |
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