2012.8.10 |
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シェアマインドを持つ
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中村貞裕氏の心に響く言葉より…
心の狭さは、ミーハーの敵。
ミーハーが持つべきなのは、シェアマインドだ。
すぐれたミーハーが、面白い情報を得たらすぐにアウトプットして誰かに教えたり、知り合った人や人脈を独占せず他人に紹介したり、逆に知り合いの知り合いも自分の人脈として巻き込んだりするのは、すべてシェアマインドのなせる技。
情報を共有することを嫌がる独占欲の強い人や、何かと秘密主義な人は、残念ながらミーハーには不向きと言わざるを得ない。
人間誰しも成功を望むものだが“ひとり勝ち”は、ミーハー的にはおすすめできない。
ミーハーが目指すべきは、人の上に立って一番になることではなく、ウィンウィンの関係だ。
常に自分のことしか考えない人は、一時はいい思いができるかもしれないが、自分本位な人と思われて、その場限りの関係になりかねない。
一方、ウィンウィンにしようと努力する人は、相手との良好な関係が次へつながっていくから、1回の成果がたとえ少なかったとしても、長い目で見ればそっちのほうがよっぽどいい思いができることが多い。
他人のことを嫉妬せず、誰かに頼られたときは持ちつ持たれつの関係で、親身になって人を紹介する姿勢も重要だ。
人も、ものも、人脈も、すべてはシェア。
「なにかにこだわる」ことは大事だが、実はこだわらないことが、ミーハーのこだわりであったりする。
スパージェネラリストを目指すなら、はっきり言ってこだわりなんて必要ないと思っている。
ミーハーは広く浅く情報を網羅することで存在意義を発揮できるし、一時的にこだわったところで、そのエネルギーを持続させることは難しい。
ならば余計な色気は最初からさっさと捨ててしまったほうが楽(スペシャリストに憧れていた僕が、ミーハーであることを認めて、たどり着いた結論だ)。
何事にもこだわらず、すべてにおいてシェアマインドでいることを心がけると、それはまわりまわって、いつか自分に返ってくる。
『中村貞裕式 ミーハー仕事術』ディスカヴァー
中村氏は、ミーハーであることにずっとコンプレックスを持っていたという。
ミーハーは、「軽い」とか、「中身がない」、「チャラチャラしている」と言ったイメージだからだ。
だが、「軽い」ことは、フットワークがいいことだし、「中身がない」ことは、こだわりがないことだし、「チャラチャラしている」は、付き合いがよくて、サービス精神やシェアマインドがある、ということだと思えば、大きな強みになる、と言う。
また、ミーハーを、スペシャリストではなく、いろんなことを広く浅く知っているジェネラリストと考えれば、それはビジネスに大きく生きてくる。
自分の持っている情報なり、人脈を抱え込もうとしている人は、ケチくさい。
逆に、情報を惜しげもなくタダで教えようとする人は、教える以上に多くの情報が入ってくる自信と余裕のある人だ。
手に入れた情報を、もったいぶって秘密にしようとしても、ネットが発達した現代、あっという間に誰もが知るようになる。
情報は出さなければ、入ってこない。
自分の人脈や、手に入れた情報を、惜しげもなくシェアする人は魅力的だ。
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