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2012.7.11

ラッキーな人とアンラッキーな人

スティーヴ・ギルマン氏の心に響く言葉より…

数年前、オンラインでランダムに選んだ400人を対象に、
迷信と幸運についてのアンケートをとったことがあります。

彼らにラッキーかアンラッキーかを尋ね、次に、迷信に関する質問をしました。
その結果、ラッキーな人たちはラッキーをもたらすという迷信を信じて
いくつかの行為をしていることがわかりました。

たとえば、ラッキーチャームを身につける、とか指をクロスする
(人差し指の上に中指を重ね、幸運を祈る)といった行動をよくする、などです。

ラッキーな人たちの49%が幸運を祈って指をクロスしているのに対して、
アンラッキーな人たちはわずか30%の人しか指をクロスしていないことがわかりました。

また、ラッキーな人たちは不吉な迷信をあまり信じていません。
一方、かなり多くのアンラッキーな人たちは不吉な迷信を信じているうようでした。

ハシゴの下をくぐったり、鏡が割れるのは不吉だと信じ、13という数字を恐れていました。
実際、アンラッキーな人たちの55%が13という数字を恐れているのに対し、
ラッキーな人たちではたった22%だけがこの数字を恐れていたのです。

つまり、ラッキーな人たちは自分たちが気分がよくなる迷信を信じ、
アンラッキーな人たちは自分たちの不安をさらに濃くする迷信を信じているようなのです。
これはあきらかに自己達成的予言と言えるでしょう。

つまり、私たちは自分で運を決められるということです…よくも悪くも。

『いますぐ「ラッキー!」な人になれる』サンマーク出版


桶狭間の戦いの折、織田信長は圧倒的に不利な状況のなかで、
出陣にあたり熱田神宮に集まり必勝祈願をした。

部下の武将たちの前で、小銭を投げ、「表が出れば必勝間違いなし」と言って、
表だけが出るように張り合わせた小銭を投げたという。

また、必勝祈願の最中に、熱田神宮の社殿から、なんと白鷺が二羽飛び立った。
「これは吉兆だ!」と武将たちがざわめいたが、これも前もって先に仕組んでおいたことだった。

「験(げん)を担(かつ)ぐ」、という言葉がある。
自分にとってよいことが起きると信じて行っている行為のことだ。

例えば、受験生が「キットカット」や「カツ丼」を食べるとか、大事な試合やプレゼンのときなど、
勝負服と言って、自分のラッキーカラーの服を着る人もいる。

ラッキーな人は、気分がよくなる迷信だけを信じる。
しかし、アンラッキーな人は、不安がさらに深まる迷信を信じる。

「験を担ぐ」ことにとらわれすぎてはいけないが、信長のようにそれを、自分に都合よく使うことは大事だ。
迷信を上手に使いこなして、ラッキーな人になりたい。



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