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2012.7.2

ことばの乱れは生活の乱れ

「江戸しぐさ」の越川禮子氏の心に響く言葉より…

江戸しぐさは上に立つ人のしぐさですが、基本のひとつに人間互角の付き合いがありました。
つまり挨拶の仕方に身分の上下はなかったのです。

たとえば、昨日入社したばかりの社員から「おはようございます」と挨拶されたら、
部長はもちろん社長でも、「おはようございます」と応じました。

まかり間違っても、偉そうにふんぞりかえって、
おもむろに頷くだけというような横柄な応対はしませんでした。

その理由は、江戸人たちが、ことばの乱れは生活の乱れと、自分自身を戒める目安にしていたからです。
つまり、自分が乱暴な口のきき方をすれば、相手もそのように応じてくる。

逆に、相手が乱暴な話し方をしてくるのは、自分の話し方がそもそも乱暴だから…と考えたのですね。
興奮してだんだん汚いことばで言い争い、ついには殴りあいになる電車の中のけんかなんどは、
その典型ではないでしょうか。

ちなみにこうした汚いことばを「手斧(ちょうな)ことば」といいます。
手斧は荒削り用の大工道具のことで、手斧の削り跡のような荒々しい言葉遣いのことです。

自分より弱い立場の人を相手に威張る、自慢するのは最悪です。
野暮の骨頂です。
自分だけが注目を浴びれば人のことなどどうでもいい、という目立ちたがり屋は、
最低の人として軽蔑されました。

ですから、気のおけない酒の席などであっても、
同僚や後輩に忠告するつもりが自慢話になったりしないよう気を配りました。

また、ちょっとした聞きかじりの知識をひけらかして、
いかにも、よく知っているような言い方は大変に恥ずかしいこととしてつつしみました。

当人は気持ちよく話しているつもりでも、かげで、(底の浅い人…)と、
軽蔑されていることを忘れず、その道の専門家に意見を述べるようなことも差し控えました。

『「また会いたい人」と言われる話し方』教育評論社


神社で神職の方に挨拶をすると、こちらが恐縮するくらい丁寧な挨拶と、
立ち止まってきちっとした礼を返されることは多い。

日本の神社には、古来よりの美しい礼法が連綿として残っている。

荒々しい言葉を発する人は、まわりに荒々しい言葉を使う人が集まる。
言葉には、その人の品格や教養がにじみ出る。

自分より目下の人、立場の弱い人に対し、名前を呼び捨てにしたり、命令口調だったり、
偉そうに話す人は、野暮で恥ずかしい人。
自分の子分にしたようなつもりかもしれないが、いつまでもそれは通らない。

「ことばの乱れは生活の乱れ」
丁寧に話して、話しすぎることはない。

どんなときも、誰に対しても、丁寧な言葉を心掛けたい。



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