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2012.6.23

あいつはいいヤツだ

萩本欽一氏の心に響く言葉より…

僕のところから出て、何かをつかんだ子というのはみんな、受け取り方、
つまり気持ちの持ち方がいいの。

だからやっぱりすべては性格だよ。

オーディションではみんなうまく演技して、何とか受かろうとする。
そこは一生懸命努力したやつが受かるの。

だけど、努力して受かったやつがそのまま芸能界でやっていけるかっていうと、そうではない。
芸能界ではうまいからって使われることはほとんどないよ。

昔は実力の世界なんて言われてたけど、もう古い言葉。
今は性格なの。

だから、僕が教えてるのは、
「演技は努力しなくていい。性格を努力しろ」って。

僕は長いことテレビやってて、「あいつはうまいから使おう」なんて話、聞いたことない。
一番使われるのは、「あいつはいいヤツだから使おう」っていう、この言葉が多いんですもん。

だとすると、演技なんかより性格を磨いたほうがいいよ。

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性格がいい人は、人から可愛がられる。
可愛げのある人だ。

可愛げがなければ、上から引き立てられることはない。
これは、芸能界に限らず、実業の世界、スポーツの世界でも同じだ。

上司や、社長、監督から引きがなければ、どんなに技術があろうと、
実力があろうと、上に行くことはできない。

可愛げのある人は、素直な人、気遣いのできる人、人の喜ぶことをするのが好きな人だ。
その逆の、自分のことだけしか考えない自己中心的な人は、
可愛げがなくて、性格が悪い、ということだ。

多くの人は、頭を磨くことに汲々(きゅうきゅう)として、性格を磨くことを忘れている。
「あいつはいいヤツだ」、と言われる人でありたい。



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