2012.6.2 |
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成功したいなら歩くこと
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佐藤富雄氏の心に響く言葉より…
不快な感情やマイナス思考を遠ざけ、快を保つために最も効果的でダイレクトな方法、
それはウォーキングをすることです。
人類の祖先が直立ニ足歩行によって脳を著しく発達させ、進化していったことからもわかるとおり、
歩くと脳が強烈に刺激されて活性化します。
こういう状態にあるとき、不快な感情やマイナス思考が長く尾を引くことはありません。
人間は、歩きながら怒ったり、恐れたり、悩み続けたりすることはできないようになっているのです。
歩き始めて15分もすると、不快な感情に代って快の感情が湧き起こってきます。
歩くことによって分泌される快楽系ホルモン、ベーターエンドルフィンの恩恵です。
ベーターエンドルフィンの分泌が始まるまで約15分かかりますが、一度出てしまえば、
その効果は約5時間から6時間にもわたって継続します。
歩き続けて20分後、今度はドーパミンの分泌が始まります。
ペーターエンドルフィンとドーパミンが合わさると脳の神経回路が顕著に活性化するので、
とにかく気分が高揚し、物事を明るく楽天的に考えることができるようになります。
そして、夢や希望、ロマンが湧いてきます。
仕事のアイデアを出す、プランニングする、何かを創造するというときにも、
このように脳が快の状態になっていないとうまくいきません。
ですから私はいつも、「成功したいならウォーキングをしなきゃダメだ」と言っています。
多忙なビジネスマンは体もしっかりとつくらなければならないし、脳をクリエイティブに使って、
前向きで建設的な思考ができなければ成功はありえません。
何事もポジティブにとらえ、やる気に満ちて取り組んでいけば、
自己の限界を超えてそれまで以上の大きなことを成し遂げられるということが、
科学的研究によって明らかにされているのです。
さて、歩いて約40分後には、セロトニンの分泌が始まり、ヒートアップした神経系が落ち着いてきます。
歩くことは、脳と体にとって何よりの健康法であり、「私の仕事は歩くことだ」と思っていますので、
雨が降っても、少々二日酔いでも、必ず朝一番にウォーキングに出ます。
『いい「口ぐぜ」はいい人生をつくる』大和出版
千日回峰の中でも、とりわけ過酷なのが「大峯(おおみね)千日回峰」。
1300年の歴史の中で、その行の2人目の成功者となったのが、
塩沼亮潤(りょうじゅん)大阿闍梨(おおあじゃり)。
往復48キロ、高低差1300メートル以上の山道を16時間かけて1日で往復。
9年の歳月をかけて4万8千キロを歩く。
歩くことは「行(ぎょう)」だという。
日本では、古来より、歩くことは大きな修行の一つだった。
禅僧は、行脚(あんぎゃ)といって、托鉢(たくはつ)をしながら、ひたすら歩いた。
四国八十八箇所をまわるお遍路(へんろ)さんも同様だ。
「成功したいなら歩くこと」
一般の我々は、まずは気楽な気持ちで、毎日少しでも歩いてみたい。 |
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