2012.6.1 |
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毎朝生まれ変わる
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中村天風師の心に響く言葉より…
『私の習慣』
私は毎晩の寝がけに、
「今日一日、本当にありがとうございました。
本当に嬉しく、ありがたく、これからやすませていただきます」
鏡を前に置いて、顔を映して、じっと顔を見て、
「お前は信念が強くなる!」と一言いって、床の中に入る。
そして、
「今日一日、“怒らず、恐れず、悲しまず”を実行したかどうか」
「“正直、親切、愉快”に人生の責務を果たしたかどうか」
少しでも自ら省みるところがあったら、
「明日は、今日よりも、もっと立派な人間として生きるぞ」ということを心に描く。
そして、いかなることがあっても、喜びを感じ、感謝を感じ、笑いを感じ、
雀躍(こおど)りして喜ぶ気持になって、その一刻を過ごすということが、何十年来の私の習慣である。
そして、朝起きると、まず第一に、ニッコリと笑う。
もうくせがついているから、眼が覚めるとニッコリと笑う。
わざわざニッコリと笑わなくても、ひとりでニッコリと笑う。
そして、
「今日一日、この笑顔を壊すまいぞ!」と自分自身に約束する。
『ほんとうの心の力』PHP
夜寝る前に何を考えるか、何を思うかはとても大事なことだ。
そのことが、寝ている間に潜在意識となって、自分の心に深く沁(し)み込んでしまうからだ。
心配な事を思い煩(わずら)いながら寝れば、次の朝には、その心配事は増幅されて残ってしまう。
怒りを持ったまま寝れば、次の朝はもっと怒りで満ちてしまう。
人は、「毎晩死んで、毎朝生き返る」という言葉がある。
連続した毎日であるからこそ、毎晩、毎朝の区切りは必要だ。
神道では、一日の始まりである朝の時間と、一ヶ月の始まりの一日(ついたち)、
年の始めの元旦には神事がある。
そして、それらの神事の前には、必ず、罪や穢(けが)れを祓(はら)う祝詞をあげる。
心の汚れを清めてから、毎朝、新たな出発をするのだ。
つまり、毎朝、生まれ変わる。
朝晩の、よき習慣を身につけたい。 |
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