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2012.5.21

幸せとは、面倒をみることができること

斉藤一人さんの心に響く言葉より…

たとえば兄弟が二人いて、弟が『お兄ちゃんばっかり可愛がって不公平』だって言うけど、
この世の中はもともと不公平なんだよね。
口ではみんな平等って言うけど、それは建前なんだよ。
世の中は建前通りじゃないんだよ。

学校の先生だって好きな生徒と嫌いな生徒がいるんだよ。
俺なんかは可愛がられたことなんかは1回もなかったんだよな。
なぜかっていうと、可愛くないから(笑)。

それって問題ですかって、何の問題もないんだよ。
だから、『兄貴は可愛がられているのに、俺は可愛がられなくて損だ』じゃなくて、
俺は可愛がられなくても生きられるんだって思えばいいの。
兄貴は可愛がられなきゃ生きられない人なんだよ。

可愛がられてたやつの方が大体、頼りないんだよ。
さらにいえば、親は可愛がらなかった方の世話になって死んでいくって法則があるんだよ。
だから、お前はつべこべ言わないで働けって。
なぜかっていうと、親の面倒をみなければならないからなんだよ。

『お母さんは兄貴を可愛がってあげて。俺はがんばるから』と言って、優しい弟になればいいんだよ。

幸せとは“可愛がられる”ことじゃないの。
“面倒をみることができる”ことなんだよ。

『親も兄貴も自分が面倒みなきゃいけないんだから働くんだ』って言ったとき、
人生が全然、変わってきちゃうの。

『斉藤一人 原因と結果の法則』(遠藤忠夫)PHP研究所


他人や、親戚、親兄弟の面倒をみることができる人は、人間の幅が大きい人だ。
損得で考えれば、人の面倒をみることは割りにあわなくて、損な役回り。

しかし、自分にとって損な役割を文句も言わずに、
平然とやり続けることができる人は人間としてかなり格が上だ。

釈迦に、こんな話がある。
弟子たちが托鉢(たくはつ)に出るときに、釈迦はこう言ったそうだ。
「お金持ちの家ではなく、貧しい人たちの家を回って、托鉢をしてきなさい」と。

貧しい人たちは、自分のためにしかお金を使わない。
だからこそ、他人のためにお金を使う尊さを教え、貧しさから救うことが托鉢の本当の目的だという。
たとえ、それがほんのわずかな額であろうと、気持ちの持ちようなのだ、と。

人のために動けば、やがてそれは自分に返ってくる。

誰かの面倒をみることができる人は幸せだ。



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