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2012.5.18

子どものような大人

斉藤茂太氏の心に響く言葉より…

東京大学教授の土居健郎氏は名著『甘えの構造』で、
「現代は奇妙に甘えの充満している社会である」といっている。

子供はマスメディアの情報で、早くからいろいろなことを知るようになり、早く大人になる。

それとは反対に、大人は昔のように大人らしい大人が少なくなり、子どものような大人がふえていく。
「そして、この大人のような子どもと、子どものような大人に共通するものこそ甘えなのである」
といっている。

土居氏のこの感想に関連すると思われることが、よく私のまわりにも起こる。
なかでも困るのが、ナニナニを教えてほしいという手紙をいただくことである。

「先生の本を読んで大変おもしろかった。
ついては他にも読みたいので、どういうものがあるのか教えてほしい」という類いのものだ。

書店に行けば何冊かは並んでいるだろうし、コンピュータを入れてもらえばりストも手に入るだろう。
それをせずに私のところへ直接言ってくる。

私の困惑にもかかわらず、これを書いた人は、親切のつもりで書いたようである。
おもしろかったという親愛の情を私に示し、他にも読んでやろうという、いっそう親切を示したつもりでいる。

そこには、私をわずらわせるのではないか、という気遣いはない。
無邪気といえば無邪気である。

『楽観力』サンガ新書


自分でロクに調べもしないですぐに人に聞く人がいる。
それは、相手の時間を使わせてしまうことまで思い至らない、甘えのある子どもと同じだ。
すぐになんでも相談する人も同様。

自律(自立)した大人は、人に頼らず、できることは何でも自分でやる。
できるだけ人の手を煩(わずら)わせないような気づかいができる。

空き缶や飲み終えたペットボトルを、道路にポイと捨てる人がいる。
それは、「誰かが片付けてくれるだろう」という甘え以外のなにものでもない。
だが、自分の住んでいる家の玄関の前に、空き缶が捨てられていたら猛烈に怒るタイプだ。

ストーカーも同じで、自分の欲望を満たすために、人につきまとうなど、人の気持を考えない。
人に与えることを考えず、「ちょうだい、ちょうだい」と、もらうことばかりを考える「子どものような大人」だ。

自己中心的な無邪気さは人を傷つける。
人に対する気づかいができる自律した大人でありたい。



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