2012.5.14 |
|
逆境や荒波が鍛えてくれる
|
|
ラッセル・コンウエル氏の心に響く言葉より…
マサチューセッツ州の統計によると、金持ちの家に生まれた息子のうち、
死ぬまで金持ちだった人は17人に1人しかいないそうです。
しかし、そんな金持ちの息子の中にも、ときには分別のある人がいます。
ウィリアム・バンダービルト氏がそうです。
彼の父コーネリアスは海運・鉄道王として知られる人物です。
彼は若い頃、父親にこう尋ねました。
「うちの財産は、すべて父さんが稼いだものなの?」
「そうだよ。
船の雑用係から始めたんだ。
当初は1日わずか5セントしか稼げなかったけれどね」
「それなら、僕は父さんのお金をもらうわけにはいかないね」
彼はそう言うと、その日のうちに船の仕事を探しに出かけました。
あいにく、その仕事は得られませんでしたが、かわりに週給3ドルの仕事が見つかりました。
彼は額に汗して働きました。
貧しい家の息子と同じように、社会の荒波にもまれたわけです。
それは大学の教育よりも貴重なことを彼に教えてくれました。
この経験のおかげで、彼は父親の莫大な財産を継承し、バンダービルト財閥を築くことができたのです。
『あなたの宝はどこにある?』ディスカヴァー
まわりに使えるお金が山のようにあったとしたら、それをまったく使わないで生きることは至難のわざだ。
食べることも同様で、だからダイエットが難しい。
今、日本はかつてないほど、豊かな社会になった。
だが、残念なことにその弊害(へいがい)として、苦労を厭(いと)い、地道な努力をせず、
かっこうばかりつけたがる甘い人間が増えてしまった。
今の日本は、まさに真綿にくるまれた過保護な国となってしまった。
競争を恐れない、バイタリティにあふれたアジア諸国とは真逆にある。
甘い人間は、親の財産や、国やまわりの援助をあてにする。
だから、真剣みが足りない。
本当は、逆境や荒波こそが、自分を鍛えてくれる。 |
|
|