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2012.5.10

辛い時こそ笑ってみる

島田洋七氏の心に響く言葉より…

人間ってね、人生を楽しむために、そして笑うために生まれてきたんです。
いつでも眉間(みけん)にシワを寄せて余裕のない人と一緒に仕事したって、こちらの方が息苦しくなりまっせ。

そんな人の周りからは自ずと人は去って行ってしまいます。
気軽に話せる友達、同僚もいなくなると、ひとりぼっちで残るのは苦悩だけ。

ところがいつも楽天的で心に余裕のある人はどうでしょう?
心の余裕って、表情や態度に出てくるもんです。

他人と自分を比較して見栄張っても何も自分にええことはない。
もっと本当の自分をさらけ出して、心に余裕を作らなきゃ。

人は、すごく楽天的な「アホ」にならんとアカン!
そして「アホ=見栄なしの楽天的」に意味を加えるとしたら、「いつでも前向きな様や人」でしょう。

一生懸命にコツコツと前進すること、自分の夢を信じ続けて努力を怠らないこと、
自分を捨てて誰かのために捧げること、いずれも前向きじゃないとできないことです。

以前から懇意にしてもろてる東京の会社社長と大阪の社長の二人がいます。
どちらさんもこの未曽有の不景気で自分トコの会社がちょっと傾いているんですよ。

大阪の社長さんは、
「いや、洋七さん!大変ですわ!この不景気でウチ潰れてしまいそうですねん!
どないしょ!あはははははは!」
笑ってる場合ちゃうやろ!アホか!
でもつられて私も大笑いですよ。

東京の社長さんは、
「私のところも危ないんです…もう…資金繰りが限界に近づいてまして」
暗い!暗い!
…ああ、この度はお疲れさんですな…どうぞ気を落とさないように…
なんて私まで暗くなってしまったよ。

真剣な顔して飲むのと、笑いながら酒飲む。
潰れるのは一緒なんだから、笑っていた方が一時的にでもいいじゃないですか。

大阪の社長さんだって本心は、倒産後の従業員の将来や取引先のこと、そして自分の家族、
自分の将来のことで頭が一杯なはずですよ。
でも大阪の社長さんは大声で笑いました。

彼はこの先、きっとまた成功するタイプですよ。

辛い時こそ笑ってみる。

それはとても難しいことではあるんだけど、起きてしまった悪い結果にいつまでも振り返っていても仕方ない。
そんなことはアホみたいに笑い飛ばして、次に進むべきですわ。

いつでも心には「アホ」を中心に置いておく。
それができればきっと明るい将来が待ってるよ。

『アホになれば人生が明るくなる』ソニー・マガジンズ


見栄を張ると、不必要にかっこうをつけるようになる。
メンツにこだわったり、うわべを飾ったり、偉そうに振る舞ったりする。

見栄を捨て、自分をさらけ出せる人を、関西では親しみをもって「アホ」と言うそうだ。

関西の人は、「んで、オチは何なん?」と、雑談でもオチを期待する人が多い。

島田洋七氏の小説で有名な、がばい(すごい)ばあちゃんは、こう言ったそうだ。
「アホは辛いことが起こっても、そんなことに気が付かないから大丈夫や」

辛くて苦しい状況にあっても、「アホ」なことを言って笑える人は、心に余裕のある人だ。
余裕があれば、自分のことを客観視できる。

辛い時こそ笑える人でありたい。



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