2012.4.27 |
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今はウソでも、そのうち、真実となる
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内藤誼人氏の心に響く言葉より…
米国ノースウエスタン大学のリチャード・ミラー博士の研究グループは、
シカゴにある公立小学校の5年生たちに、ゴミをちらかさないようにさせたいと思いました。
そのため、ミラー博士たちは、あるクラスの子どもたちには、
「みんな、とてもキレイ好きなのね」
「このクラスは、ゴミを散らかさない生徒ばっかりなのね」
と、先生にウソをつくように頼んでみました。
別のクラスの子どもには、「どうしてゴミを散らかしてはいけないのか?」ということを、
理屈っぽく、講義形式で話してみました。
さあ、では、どちらのクラスのほうがゴミを散らかさなくなったのでしょうか。
実験を開始する前は、どちらのクラスとも、きちんとゴミ箱に捨てるのは約20%の生徒たちだけでした。
ところが、「みんな、とてもキレイ好きなのね」とホメてみると(ウソをついてみると)、
なんと80%以上の子どもたちが、きちんとゴミ箱まで持っていって、捨てるようになったのです。
「どうしてゴミを散らかしてはいけないのか?」という説明をしたクラスは、
45%ほどの子どもたちしか捨てるようにはなりませんでした。
理屈っぽいことを述べるよりも、ウソでもホメてあげるようにしたほうが、はるかに効果的だったのです。
今のところ、ホメるべき点が見つからなくても、そんなことは気にしてはいけません。
「ウチの子どもは、ホメてあげたいんですけど、ホメるところがないんですよ」
などと言ってはいけません。
ホメるべきところは、あなたが作ってあげればいいんです。
どんどんウソをついてあげてください。
今はウソでも、そのうち、真実となるに違いありません。
『すごい!ホメ方』廣済堂文庫
スーパーやサービスエリアの駐車場に身障者マークがついた駐車スペースがある。
まったくの健康体なのに、いつもその場所へ停めていた人が、何年かたったとき、
本当に身障者になった、という話を聞いたことがある。
私は胃がんだ、などとウソをついて詐欺を働いたというニュースがあったが、
たぶん、その人もそのうち胃がんになるだろう。
「口から発した言葉は、後から、何倍にもなって自分に返ってくる」、と言ったのは小林正観さんだ。
だから逆にいうと、未来の良き願望を言葉にしたら、それが現実になる可能性は高い、ということになる。
たとえ今、子どもにホメるところがなくても、未来の願望として、ホメ続ければ…
「今はウソでも、そのうち、真実になる」
人に対しても、自分に対しても、ホメてホメてホメまくりたい。 |
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