2012.4.21 |
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祖母の置き手紙
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『泣ける2ちゃんねる』の中から、心に響く言葉より…
彼との結婚を私(25歳)の父と母は猛反対していました。
彼は昔両親を亡くして、祖父母に育てられていました。
そして4年前祖父が亡くなり、彼は32歳になる今まで84歳の祖母と二人暮らしでした。
それが反対の理由でした。
「何も結婚してすぐに介護が目の前にあるような結婚をする事はない」と。
結婚を申し込みにきた彼と彼の祖母にもそう言い放ったんです。
その2日後でした。
彼の祖母が置手紙を残していなくなりました。
仕事から帰った彼からの電話で、私達は必死で探しました。
探して探して空が明るくなりかけた頃、彼の祖父の眠るお墓の前に座りこんでいる祖母を見つけました。
歳も歳だったので衰弱し、そのまま即入院になりました。
その事がきっかけで、私の両親も私達の結婚を許してくれ結婚式はせず、すぐに籍だけをいれました。
もう10年近く前の話です。
祖母は入院後1ヶ月ほどで亡くなりました。
その時の手紙です。
○○へ(彼の名前)
ばあちゃんは本当に貴方がかわいかった。
貴方のお父さんとお母さんが死んだ時、私のこの先の人生は貴方の為に使っていこうと心に誓いました。
ばあちゃんは年であるしお金も何も何も持ってはおりません。
貴方への愛情だけです。
そして貴方はばあちゃんの事をとてもとても大切にしてくれた。
とてもとても良い子に育ってくれました。
そして人生の伴侶となるべき相手を見付けました。
でもばあちゃんがそれをじゃましているんだね。
幸せになってください。
ばあちゃんは貴方を育てる事が出来た事がとてもうれしいです。
とてもとても幸せでした。
妙子ちゃん(私)と、どうかどうか幸せになってください。
“祖母の置き手紙”(投稿者 氏名不詳)
『泣ける2ちゃんねる』コアマガジン
永六輔氏の本、“大往生”の中にあった言葉。
「子供叱るな来た道だもの
年寄り笑うな行く道だもの」
老人になっても死ぬ直前まで現役として働き、死ぬときは、誰の世話にもならず、
スパッとあの世に行く、というのが理想の生き方だと言われる。
人は誰もが、生まれてから何年間かは、100%親の世話になって育つ。
10数年経って、ようやく自立して生活することができるようになり、やがて最後は、
また人の世話になって死んでゆく。
何千年、何万年と、連綿としてそれがくり返されてきた。
だからこそ、誰もが感謝で過ごせる人生でありたいと願う。 |
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