2012.4.20 |
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商人頭と客頭
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斎藤一人さんの心に響く言葉より…
『商人頭と客頭というものがあるんだよ。
不必要なものをギリギリまで削ぎ落とす心構えなんです』
「商人頭」になること。
この言葉は私の造語です。
これはプロ意識を徹底させるために使っている言葉で、
商売に不必要なものをギリギリまで削り落とすための心構えなんです。
儲からないことをするのは、商人として失格だから。
商人頭と客頭というのがあってね。
商人頭になっていないから、商人をやっている人がみんな客にされてしまう。
私はこの商人頭を徹底的に貫いている。
本社事務所は巨大なビルではない。
小さな平屋建ての商店で、内装もシンプルそのもの。
商売に必要なものだけ用意されている。
商売にとってムダなことは一切しない哲学が、極限まで徹底されているんです。
商いは、経費がかからないほうが勝ちです。
だから、大手などに、商店、中小企業が負けるはずがないんです。
ただ、大手が出てくると、相手が大きいので負けたような気がする。
ところが、それは気持の問題だけ。
相撲取りと子どもが喧嘩しているような気になってしまう。
でも、商いは相撲と同じではないのです。
『斎藤一人 お金儲けセラピー』KKロングセラーズ
お店が増えてきたり、規模が大きくなってくると、心しなければならないのは、
お店の内装を不必要に豪華にしたり、事務所をやたらと大きくしたり一等地に出そうとすることだ。
つまり、かっこつけようとすること。
増長し、偉そうにすることでもあり、慢心することだ。
「蟻(あり)の一穴(いっけつ)」という言葉がある。
どんなに堅固に作った堤防も、蟻があけた小さな穴から崩れることがある。
ゆるみや甘さが少しでもあったら、そこから大きく崩れることになる。
商人にとってはそれが、商売に関係ないところにお金をかけること。
普段から少ない経費で運営できることは、中小企業の大きな強みだ。
客頭とは、お客にされてしまうこと。
商人頭とは、お客にすること。
「商人は客にされてはいけない」
商人は商人頭を忘れず、どんなときにも身を低くし、謙虚に商いの道を歩みたい。 |
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