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2012.4.18

いつか訪ねて来る、だれかのために

K.J.深谷氏の心に響く言葉より…

高校生の彼女の夢は、いつか考古学者になって、失われた古代文明の謎を解くことでした。
そう考えただけで、いつも彼女はワクワクしました。

そんなある日、学校の図書館でいつものように本を探していると、
「夢を実現するための方法」という本を見つけました。
中身もろくに見ず、すぐさま借りました。

嬉しくて、夢中でページをめくりました。
毎日毎日、まるでむさぼるように読みました。

重要だと思った箇所をノートに写し取り、さらにその中でも最も重要な箇所には赤線を引き、
家族が寝静まった深夜、小声で復唱しました。
そして、ノートに写しとった内容を実行することにしました。

まず仲のいいクラスメートに、将来の計画を話しました。
すると、こんな言葉が次々に返ってきました。

「あのさあ、もっと現実的に考えないと、世の中生きていけないとおもうけど。
悪いことは言わないから」

クラスメートたちは笑いつつ、あきれ返っていました。
すっかり落胆した彼女は、家に帰ると、その日友だちに話したことを両親に話しました。

すると両親からも、同じような言葉が返ってきました。
「そんな夢のようなことばかり言ってないで、高校を卒業したら就職してほしんだけど」

そんなとき、担任の先生が彼女に、進路について尋ねました。

「先生、私、考古学者になりたいんです!
家には大学に行けるような経済的余裕はありません。
だから、これまで、コツコツとお小遣いを貯めてきました。
必死に勉強してきたのも、進学して奨学金制度を受けたいと考えたから…」

これまでだれにも話せなかった思いを、一気に口にしました。
黙って聞いていた担任は、優しく微笑みながら、こう話しました。

「大丈夫だよ。
君なら必ず考古学者になれるから」

そして茶色の鞄から、一冊のノートを取り出しました。

「このノートを貸してあげよう。
君の役にたつかもしれない」

古いノートを開きました。
するとそこには、偉人と呼ばれる人たちや古今東西の有名人の名言が、たくさん書きとめられていました。

擦り切れたページを丁寧にめくると、ハッとする言葉に出会いました。
それは一代で成功した、アメリカ人経営者の言葉でした。

「アイデアはこの世で最も価値ある資産です。
肝心なことは、自分のアイデアについて、成功と無縁の人と話すことはお勧めできないということです。
そんなことをしたら、出鼻をくじかれるだけです。
成功する人は、成功した人とアイデアについて語るのです」

それを読んだ瞬間、これまでの謎が一気に解けました。

翌日、彼女は担任にノートを返し、心からお礼を言いました。

「僕はね、君と同じくらいのころから、将来教師になりたいと思っていた。
でも家が貧しくて、あきらめかけていたんだ。
そんなとき、過去の偉人たちの精神を知ったんだ。
毎日その言葉をノートに書き写しながら、自分を励ましたよ。
いつか教師になったとき、この経験を必ず生徒に伝えたいってね」

それから10年の月日が経ちました。
苦労して大学を卒業した彼女は、見事に考古学の研究者となりました。

彼女はいまも、大切な言葉をノートに書き留めています。
いつか彼女を訪ねて来る、だれかのために。

『大切な人に話したい 7つの物語』ビジネス社


多くの人は、自分の経験した範囲の中でしか、物事を考えることができない。
これは、役所や、大きな組織でも同じことがいえる。

いわゆる、前例踏襲(とうしゅう)主義という、過去の事例や、やり方を大事にすることだ。
失敗を恐れ、新しいことにはチャレンジしない、という考え方のことでもある。

だから、成功した経験のない人に夢を語っても否定されるということになる。
「成功する人には、夢を語れる人がいる」

いつか訪ねて来る、だれかのために…
自分の大切な言葉をノートに書き留めたい。



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