2012.4.11 |
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「初めて」を作るには
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秋元康氏の心に響く言葉より…
日常の中に食材を見つけるには、常に好奇心をもっていることが大切です。
僕も、自分の知らないことに対して興味がすごくあるんです。
例えば料理屋さんへ行って知らないメニューがあったら絶対に頼みますね。
例えば、「たてがみ」なんて料理名のものがあったら、「なんだろう、たてがみ」と思って、まず頼んでみるんです。
カレーライスが美味しい店に行ったら、ほとんどの人が2度目もまたカレーライスを頼むでしょう。
けれど僕は、「カレーライスが美味しいということは、
ハヤシライスも美味しいんじゃないか」と勝手に予測してハヤシライスを頼んでみるのです。
これは多くの場合、失敗する可能性が高い(笑)。
「やっぱりカレーのほうが美味しいか」と。
けれど、よい企画を生むためには、こうやって日頃から、
自分の接触していないことにも興味を持つようにしていると、
多くのことを知るきっかけになりますし、単純に面白いんですよ。
魅力的な人の多くは、「初めて」をつくるのが上手なんですよ。
初めてキスをする、初めてハワイに行く、初めてフグを食べる、初めて車を運転する、初めて飛行機に乗る。
何でもいいんですけれども、そうやって常に好奇心を持って暮らしている。
そうは言っても、歳をとれば、どんどん「初めて」がなくなっていくのではないか、と思う人が多いと思います。
そうすると、仮に「ハワイに行こう」といったときに、「ああ、ハワイはもう何度も行ってるし」となってしまう。
けれども、実際はハワイだって、訪れるたびに、また違う「初めて」を見つけれるはずなのですが、多くの人が、
そこで「わかった気」になってしまうんですね。
『秋元康の仕事学』NHK出版
「初めて」を作るには、ちょっとした冒険が必要だ。
習慣になっていることを少し変えてみるだけで、「初めて」が生まれる。
会社や学校に毎日通っている道。
寝る時間や、起きる時間。
禁煙、ダイエット…
だが、自分だけの「初めて」にも感動はあるが、人と楽しむ「初めて」の方がもっとワクワクする。
それは例えば、講演会、ワイン会、食事会、旅行、など、何人かを集める企画をしてみること。
なにかの会を主催すると、「初めて」が圧倒的に増えてくる。
そのためには、「億劫(おっくう)」、「煩(わずら)わしい」、「手間がかかる」、
といった面倒がる気持を捨てなければできない。
「初めて」を作るには、自らが変化すること。
変化するには、自分で決めている習慣や規則やルール、といった荷物やしがらみを捨て、
身軽にならなければならない。
「初めて」を多く作り、いつまでも新鮮で、魅力的な人でありたい。 |
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