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2012.4.10

小林一三の定席

齋藤孝氏の心に響く言葉より…

小林一三の経歴は、慶応義塾大学から三井銀行という、エリートを想像するが、実はその逆で、
一三はダメ社員のレッテルを貼られた要注意人物だった。
一三は入行自体、同期から遅れている。

12月に大学を卒業して1月から働き始める約束をしていたが、
一三は熱海で静養していた友人のお見舞いにいったきり東京に戻らず、結局、4月から働き始めた。
今の時代なら完全にクビだ。

お茶屋遊びも度を超えていた。
もともと一三は学生時代、新聞に連載小説を持っていたほどの文学青年で、芸事には人一倍の興味がある。

道頓堀浪速花座の老座主に呼ばれて、芝居見物にいったときの話だ。
老人は二階の桟敷席の末端に陣取って、舞妓をはべらせながら舞台を背にして座るのが常だった。

なぜ芝居見物にきたのに、舞台のほうを向かないのか。
不思議に思って尋ねると、大先輩はこう教えてくれた。

「興行というものは舞台の上の役者の芸を見ていると失敗する。
この芝居が面白いか、当らぬかは、二階の一番奥のお客様の様子をジッと見ていると、
間違いのない結論が出てくるものだ」

のちに宝塚に劇場を建てたとき、一三は二階A列0番の椅子二脚を定席にした。
この席は、振り返るとお客の表情がよく見える席だ。
一三はこの席に座り、幕が開くまで客席のほうを向いて観察していた。

一三は、このように遊びの中でも、達人がさりげなく漏らした知恵を
しっかりとキャッチするアンテナを張っていた。
まさに遊び上手は学び上手でもあるのだ。

ただ、たんにストレス発散のためだけにオフを過ごす人と、一三のように、
好きな遊びをしながら何かの知恵を学ぼうとする人では、結果的に仕事力でも差がつくことになる。
遊びを遊びで終わらせるのか、それとも仕事や人生を豊かにする学びの場とするのか、それは本人しだいだ。

『凡人が一流になるルール』PHP新書


昔、人生の大先輩と食事をしたとき、ある講演会の感想を聞かれた。
「非常に感動しました」と伝えると、
「感動だけして、どうする。それを聞いて、君はどう動くのだ」と言われたことがある。

素晴らしい講演を聞いたり、繁盛している店を見て、感動するのはいいことだ。
しかし、感動だけで終わってしまっては、だだの、ひとのいい素人だ。

大事なことは、感動を自分に置き換えてみること。
どんな世界でも、プロを目指すなら、感動を学びの場にしなければならない。

楽しんでお金を払うお客の立場と、楽しませてお金を稼ぐプロとは、見方や考え方は天と地ほど違う。
プロの感動は、行動に結びついてこそ完結する。



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