2012.4.9 |
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メラビアンの法則
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水野俊哉氏の心に響く言葉より…
「メラビアンの法則」というものがある。
これは1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱したもので、
対面したコミュニケーションには言葉、声、態度という3つの要素があるが、好意や反感をしめす際、
言葉で話していることと声や態度に矛盾があると、人は声や態度のほうを信用する割合が高いという法則だ。
要するに、「君は本当にすごいよ」と言葉ではほめていても、相手の顔を見なかったり、
投げやりな口調だったり、あるいは言葉では叱りながらもニヤニヤ笑っていたりすると、
言葉より態度の方を信用して、「本当はそんなこと思っていないな」と感じてしまうことが多いということである。
ちなみにこうした場合、言葉を信用する割合は7%しかなく、声や話し方のほうを信用する割合が
38%、表情や態度のほうを信用する割合は55%とされている。
つまり、好意や反感については、言葉よりも非言語的なコミュニケーションのほうが、
強く印象づけられるということが明らかになっている。
まあ、当たり前のことではあるが、ほめるとき、叱るときは、
言葉だけでなく声や態度もそれに伴ったものでなくてはならない。
『「法則」のトリセツ』徳間書店
相手に伝わるものは、話し方や口調、表情や態度と言った、
非言語的なものが93%をしめるというのが、このメラビアンの法則だ。
つまり、どんなに一所懸命相手に話をしようが、相手は、
「言葉」や、「話の中身」などはほとんど聞いていない、ということになる。
居酒屋などで、注文を受けると、「喜んで!」などというところがあるが、本当に喜んでいるかどうかは、
声のトーンや態度ですぐにわかってしまう。
言葉ではなく、本当の気持ちは、口調や、態度に表れるものだ。
空々しい言葉、中身のない言葉は、それがたとえ、どんなに名言であろうと、少しも相手の心に響かない。
そして、昨今の政治家の「命をかけて」という言葉のなんと軽いこと…
「目は口ほどにものをいう」
クサイ演技はやめ、真実の行動と態度で示したい。 |
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