2012.3.25 |
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ブレイクスルー思考とは
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飯田史彦氏の心に響く言葉より…
昭和の天皇陛下が、ある学者さんに、このようにお尋ねになったことがあるそうです。
「人は、なぜ、寝なければならないのか?」
このご質問を受けて、その学者さんは、次のように答えました。
「国民のなかには、ふとん屋もありますので…」
天皇陛下は、生物学的・医学的な答えを予想されて、このようにお尋ねになったのでしょう。
しかし、この学者さんは、返答に窮(きゅう)したのか、
それとも意図的にユーモアを交えたのかはわかりませんが、
結果的に「天皇陛下というお立場の方に対しては、もっともふさわしい解答」を差し上げたのです。
一般人に返答する場合とは違って、天皇陛下ほど、
この解答からさまざまな意味を見出すことができるお立場の方は、ほかにいらっしゃいません。
おそらく天皇陛下は、虚(きょ)を衝(つ)かれて、「うむ…」と、思わず深く納得をなさったことでしょう。
正面切って難しく考えるよりも、このように観点を変え、発想を新たにすれば、
むしろ物事の本質をとらえた、目前の状況に最適な解答をみちびき出すことができるというわけです。
これこそが、「ブレイクスルーする」ということではないでしょうか。
人生で、なにかの選択に迷った時には、どうすればよいか…
そう、「どちらの方向へ進むのが、よりワクワクすることができ、ワハハと笑う機会の多い選択になるだろうか」
「どちらの方向へ進むのが、より感動する機会の多い選択になるだろうか」と、考えてみればよいのです。
『ブレイクスルー思考』PHP
禅には、「一転語(いってんご)」という言葉がある。
一転語とは、心機を一転させる言葉であり、迷いをはらって悟りに至らせる一言でもある。
まさに、ブレイクスルー思考も同じで、一転語により、現状を突破することだ。
飯田史彦氏がいう、最大のブレイクスルー思考とは、
「スピリチュアルな観点」、「生まれ変わりの発想」で考えることだという。
それは、「世の中には、本質的なマイナスなものは存在せず、すべてのものはプラスである」という考え方。
だから、私たちが今もっている価値基準(対立概念)をいったん捨ててしまわなければならない。
例えば、
「合格はプラス、不合格はマイナス」
「生存はプラス、死はマイナス」
「健康はプラス、病気はマイナス」
「地位が高いことはプラス、地位が低いことはマイナス」
「安楽はプラス、苦労はマイナス」
ブレイクスルー思考は、目の前に立ちはだかる困難や、試練そのものに意味を見出し、
思わぬ視点から、その解決策を見出して、突破することでもある。
そして、スピリチュアルな観点でいう、ブレイクスルー思考は、物質(肉体)ではなく、
精神(魂)が喜ぶことをすること。
「笑う」、「楽しむ」、「ワクワクする」、「感動する」、ことをすれば魂は喜ぶ。 |
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