2012.3.23 |
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相手に花をもたせる
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斎藤一人さんの心に響く言葉より…
たとえばの話、前から新幹線が猛スピードで走ってきているところ、
「よし、勝負だ」とかって、自分からドンってぶつかっちゃったら、バカだよ。
だけど、ちょっとよければ風くらいしかこないよね。
それと同じで、いいたいことをいって、人と意見が食い違ったら、自分が正しくても、
「相手が正しい」ということにして、自分がスっとよければいいだけなんです。
「いや〜、いいこと聞いた、いいこと聞いた」とかいって、別の場所で、また自分の意見をいってればいい(笑)。
そしたら、風くらいしかこないよ。
それで、よけるときのポイントは、「あなた間違ってるよ」といわれたとき、
「ホントだね。そうだよね」っていう、その速さね。
一人さんなんかの場合、もう速攻、折れて、「そうだよね」っていっちゃう(笑)。
そうじゃなかったら、自分がなかなか折れないでいたら、最後に遺恨を残すことになるからね。
第一、どっちの意見が正しいかって、当事者が決めることじゃないんだよ。
そばで、双方の意見を聞いてる第三者が決める。
「あの人って利口だね。
自分が正しくたって、相手に花もたしてあげて、さっと、よけた」
って周りの人が決めてくれるんです。
だから、意見が食い違ったときは、お互い正しさをいい合う必要がない。
「相手が正しい」ってことにして、さっとよければいい。
そうやって、人と争わないことが正しい。
精神論でもなんでも、理論でもって「あの人をなんとかして説き伏せよう、
説き伏せよう」ってやっちゃう人がいる。
人と人が会って話すときは、お互い知らないことを知り合えばいい。
そうやって楽しい時間が過ごせれば、それでいい。
そのために、精神論なり、なんなりの理論がある。
ところが、人は、その理論で、いい争っちゃう。
相手が出てきたら自分が下がってあげる、って決めておけばいいんだよね。
「一人さんその考えは間違ってるよ」って、今、いわれたら、私は
「その通りだね。あなたが正しいよ」っていう(笑)。
言い争いはしたくないし、人は人を変えられないからね。
『愛される人生』KKロングセラーズ
面と向かって否定されたり、バカにしたような意見をいわれると、カチンときて反発したくなる。
バカにされたり、否定されたり、プライドを傷つけられることは、普通の人は耐えられない。
でも、いくら大声出して相手を言い負かそうとしても、相手が折れて、
「私が間違ってました。ごめんなさい。」などとなることはほとんどない。
結局、後味が悪くなるだけだ。
家族や友の根源的な誇りや名誉を守るためならいざしらず、
自分の安っぽいプライドを守るためだけに、人と争うのはあまりにバカバカしい。
「あなたの考えは間違っている!」と言われたら、間髪(かんぱつ)をいれず、
「ゴメンナサイ。私が間違ってました」と言えるような度量のある人はとても魅力的だ。
「相手が出てきたら、自分は下がる」
『相手に花をもたせる』、余裕ある人でありたい。 |
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