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2012.2.10

手塚治虫のお母さん

小林正観さんの心に響く言葉より…

手塚治虫という人がいました。
漫画の天才です。
62歳で亡くなりました。
池田師範付属小学校というエリートの通う学校の生徒だったのですが、生徒もエリート、先生もエリートです。

あるとき授業中に、治ちゃん(本名は「治」)がノートに漫画を描いていた。
すると先生が見咎(みとが)めた。
「授業中に漫画を描いているとはなにごとだ」と。

当時は漫画は市民権を得ていませんから、怒られた。
そしてお母さんが呼び出しを受けた。

お母さんは帰ってきて、
「治ちゃん、今日学校から呼び出されて、先生に言われたんだけど、授業中に漫画を描いていたんですって?」
「うん、描いていたよ」
「どんな漫画を描いていたのか、ちょっと見せてちょうだい」

「いいよ」と持ってきた漫画を母親は何も言わずに、1ページ目から読み始めます。
そして、終わりまで読んで、パタッと閉じた。
そこで、
「治ちゃん、この漫画はとてもおもしろい。
お母さんはあなたの漫画の、世界で第一号のファンになりました。
これからお母さんのために、おもしろい漫画をたくさん描いてください」
と言った。

天才手塚治虫が誕生した瞬間です。
普通の親なら「何やってんのよ、あんたは」と怒ります。
しかし、手塚治虫のお母さんは違った。
描いた漫画を誉めてやることで、子どもの才能を引き出したのです。

子どもが伸びたい方向に伸びようとするのを、なぜ社会の常識や親の思いで潰すのか。

その芽をなぜ摘み取るのか。
世間はそこに、そろそろ気がついたほうがいいようです。

子育てとは、じつは難しくない。
子どもが伸びていきたい方向に伸ばしてやればいい。
逆にいえば、伸びたい方向に伸びていくのを邪魔しないこと。

『淡々と生きる』風雲舎


子どもや他人の、夢を奪い、才能の芽を摘んでいることに気づかない人は多い。
世間の常識や、思い込みにとらわれ、冷たい言葉を投げかけたり、やる気をなくさせる言葉を言っている人だ。


「どうせ無理」
「できっこない」
「それは、むずかしい」
「やめたほうがいいよ」
「夢みたいなこといわないで」

母親の力は偉大だ。
エジソン、アンデルセン、野口英雄、吉田松陰、そして、手塚治虫、それらの偉人たちには、
素晴らしい母親がいた。

それは、「今のあなたのままでいいのよ」という母親の絶対肯定の愛情があったからだ。

絶対肯定の愛は、見返りを求めず、損得もない。

長所をみつめ、美点を伸ばす、愛の言葉を発したい。



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