2012.2.8 |
|
試練は人を鍛える
|
|
サミュエル・スマイルズの心に響く言葉より…
偉大な人たちは、激しい葛藤の結果、世のために役立つりっぱな業績を遺しました。
■「もし身体が弱くなかったら、あれだけ大きな仕事はできなかったにちがいない」とダーウィンは述べています。
■死が近づいたヘンデルは手足のしびれに襲われ、絶望感と苦痛にさいなまれながらも机に向かい、
その名を不朽なものとした名曲をいくつも作曲しました。
■モーツァルトは莫大な借金を抱え、重い病と戦いながら「レクイエム」の最終曲とオペラを作曲しました。
■シューベルトは貧困に苦しみながら32年の短いながらも輝かしい生涯を閉じました。
後に遺された財産といえば、着ていた洋服とひと握りの銀貨、それに自分で作曲した曲の楽譜だけでした。
災いは姿を変えた幸せにすぎません。
うまく生かすことによって、何倍もの幸せを手にできるのです。
経験は苦々しいものであっても有益です。
経験を通してのみ、私たちは悩み、強くなることを学びます。
人格は試練によって鍛えられ、苦しみを通して完成されるのです。
富や成功は、それだけでは幸せをもたらしません。
最大の幸福とは、もつれた糸のようなものです。
幸福は悲しみと喜びの組み合わせで、悲しみがあるからこそ喜びは大きくなる。
不幸の後には幸せがあり、私たちを悲しませては、さらに大きく喜ばせてくれます。
『スマイルズの名著「品性論」』三笠書房
「試練や、苦しみや、災いは姿を変えた幸せ」と、すんなり思える人は少ない。
特に、災いが降りかかっている真っ最中の時は、なかなか「幸せ」と思えない。
人間には二通りの人がいるという。
どんな災難の中からも、明るい面をみつけることができる人と、
その反対に暗い面ばかりを探し出し、打ちひしがれてしまう人だ。
明るい面を見るか、暗い面を見るのかは、訓練しだいだ。
「心中に喜神(きしん)を含(ふく)む」という言葉があるが、どんなときでも、
ニッコリとほほえむ気持を持つことがあるといい。
あたかも、心の中に、喜びの神がいるがごとくに。
「災いは姿を変えた幸せ」
試練や苦しみは、人を鍛え、人間力を高める。 |
|
|