2012.2.7 |
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欲もなければ生きていけない
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斉藤一人さんの心に響く言葉より…
「人様のお役に立てば、仕事は儲かるよ、仕事は繁盛するよ」っていうのは、嘘なんだよ。
だってボランティアだって、人様のお役には立っているわけだから。
神的にやるっていうのはね。
「よーし、いっちょ儲けて外車でも買って隣に女乗っけて走るんだ」って思うんだよ(笑)。
だって、人間ってのは、欲を神がくれてるんだから。
欲で始まるんだよ。
欲だから儲けようと思うんだよ。
だから儲けようと思わない人が、みんなつぶれかかっちゃうのは、経済がちゃんとしてないんだよ。
いいかい?
スカイツリーだって上ばっかり見てるけど、あれは下に基礎があるんだよ。
で、基礎は、金を儲けたいんだっていうところから始まるんだよ。
だから男っていうのは女にもてたいんだとか、女だったらおしゃれしたいんだとか、簡単なことでいいんだよ。
ところが、この簡単なことを言わないで、「人様のお役に立てば商売は繁盛する」とか、
「あなたの仕事はお役に立ってますか」って。
もちろんそれは、当然のこととして、その前に経済があるんだよ。
そうするとまず、雑誌なら雑誌で、買ってもらわなきゃならない。
儲けようと思ったら、買ってもらわなきゃならない。
お客さんなら来てもらわなきゃならない。
で、来た人にまた来てもらわなきゃならない。
それから、ずーっと買ってもらいたいんだよ。
そしたらお役に立つしかないんだよ。
地域のお役に立つか、日本じゅうのお役に立てば。
地域のお役に立ってるより、日本じゅうのお役に立ってるほうが収入は大きいんだよ。
わかるかい?
4階くらいから上の話ばっかりするやつがいるんだよ。
4階から建ってるビルってどこにあるんだ?
あるんなら見てみたいよ(笑)。
私の精神論は、自分で儲けて税金払ってるんだよ。
だから基礎から話してるんだよ。
だから、欲も必要なんだよ。
基礎がないとつぶれちゃうんだよ。
基礎がない立派なことからいうと、すごく立派な人に見えるけど、絵空事。
寝言は寝てから言えって。
うわごとは死ぬ前に言うんだ。
私たちは今を生きている(笑)。
だから、生きてる今をしっかりわかって、すてきにかっこよく生きる。
『仕事はおもしろい』マキノ出版
自分の会社が赤字で倒産しそうなのに、ボランティアと称して外に出かける人がいる。
人のために尽くせば、そのうち儲かるようになる、という表面的な言葉を信じているからだ。
利益を出さなければ会社はつぶれる、という恐れにも似た危機感を持っていないと、会社の存続は危うい。
お金を儲けるという欲は、事業家にとって必要不可欠な欲だが、
それが度を越した欲となるから問題になるだけだ。
「儲けは二の次」という人は、どこか別のところで儲けているから、それを言える。
とかく、我々は綺麗ごとの言葉にだまされやすい。
だからこそ、事業家はまず儲ける、という言葉を忘れてはいけないし、
同時に、相手にも利益があるように考えることが、企業の存続につながる。
欲があるから人は苦しむが、欲もなければ生きていくことはできない。 |
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