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2012.2.4

どんな点が好きですか?

内藤誼人氏の心に響く言葉より…

シカゴにあるロヨラ大学のエドウィン・グロス博士は、175名の市民に新製品のボールペンを見せて、
その評価を尋ねるという実験をしたことがある。
ただし、ある人たちには、
「この製品のどんな点が好きですか?」

と質問し、残りの人たちには、
「この製品の、どんな点が嫌いですか?」
と質問してみた。

それから、このボールペンを購買するかどうかを尋ねたところ、
「どこが好き?」と質問されていたグループでは36.1%が購買すると答えたのに対して、
「どこが嫌い?」と質問されていたグループでは15.6%しか購買しないと答えたのである。

ちょっとした言葉の使い方ひとつで、相手から引き出せる反応はガラリと変わってしまうのだ。

したがって、相手に好意的に反応してほしいときには、
「うちの会社のどんな点が魅力的だと思う?」
「私の長所は、どこだと思う?」

と質問すべきなのであって、
「うちの会社のダメな点を挙げてくれない?」
「私が改善すべき短所は、どこだと思う?」
などと尋ねてはいけないのである。

もしダメな点や短所を質問したら、不愉快な返事がかえってくるに決まっているのだから。

『他人を動かす質問』大和書房


質問の仕方を間違え、自分で勝手に落ち込んだり、不愉快になったりしている人は多い。
アンケートや、ブログのコメントなどでも、そういう例は山ほどある。

自分にちょっと元気がないとき、褒めてくれそうな人に、「今日の私ってカッコイイ?」と聞けば元気がもらえる。
だが、「最近、パワーないんだ。どうしてかな?」などと聞けば、
「そういえば、顔色悪いよ。疲れてるんじゃない」などと、元気をなくすような答えが返ってくるだろう。

「魅力的」、「長所」、「美点」、「優れたところ」、「強み」、「とりえ」…
肯定的な言葉は、相手からよい反応を引き出す。

パワーをもらえるような、質問を連発したい。



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