2011.12.22 |
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景気がいいような顔をする |
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太田典生氏の心に響く言葉より…
野村證券の田淵節也さんは、
「会社は勢いってものが大事なんだ、その勢いをつくってこない会社は伸びない」と語る。
「私は社長になったとき、いちばん経営のやりやすい方法は何かと思って考えたんです。
すると、全体としての勢いですね。
個々の人間をまとめた勢い、それがいちばん大事だと。
だから、孫子の兵法なんですよ。
孫子が『善く戦う者はこれを勢(せい)に求めて人に責(もと)めず』と言っているように、
一番大事なのは勢いである。
そして『人に責(もと)めず』っていうのは、責めるという字を書いている。
つまり、人はしくじることがある。
しかし、しくじったことなんかを責めるようでは戦うものはいないよ、ということです。
勢いというのは結局バイタリティに通じるんじゃないかな。
バイタリティのない会社ってのは駄目ですわ、これは、世界中同じでね。
あふれるようなバイタリティがないといけない」
『毎朝「一話」出勤前に読む本』三笠書房
勝海舟に、こんな話がある。
勝が行きつけの料理屋へ行くと、店の者が皆忙しそうに立ち働いている。
「たいそうな繁盛ぶりで結構だな」と言うと、
「とんでもない。世間が騒がしくて、暮れだというのに客足が遠のいて困っております。
こんなときに店の者が不景気な浮かない顔をしていては、お客様はますますお寄りくださらなくなります。
ですから、せいぜい景気がいいような顔をして頑張っているのです」と言う。
勝は「いい話を聞いた」とつぶやき、三十両を何かの足しに使ってくれと女将(おかみ)に渡した、という。
(同じく同書より抜粋)
店が暇(ひま)だからと言って、店に働く者が、陰気で、不景気な顔をしていたら、店はますます暇になる。
引き寄せの法則のごとく、繁盛したいと思ったら、元気で明るい挨拶、笑顔といった
「繁盛しぐさ」でお客様を迎えるしかない。
繁盛しぐさを、ひと言でいうなら、「勢い」。
「勢い」のあるなしは、
歩きかた、しゃべりかた、笑いかた、返事、挨拶といった全ての言葉や、動作、表情に表れる。
『「繁盛」とは、「勢い」のあるなし』
どんなに世間が不景気でも、景気がいいような顔をして頑張りたい。 |
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