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2011.12.10

群れない、慣れない、頼らない

日本画家の堀文子さんの心に響く言葉より…

普段は絵を描くのが怖くて。
白い紙の前でいまでも震えています。

絵を描くとき、絶えず、あぁ、ダメだ、無能だと思う。
その無念さが私の道標(みちしるべ)で、私に絵を続けさせている原動力です。
満足したことはない。

女子美を出てからまもなく、出品した絵が賞を受けて騒がれた時期もありました。
その時に、自分が若い女だから騒ぐので、こんな言葉に乗っていたら大変だ。
ある時期を過ぎたら誰も振り向かなくなるという自覚がありました。
大抵は若い時にちやほやされて、ダメにされるんです。

人それぞれ姿形が違うように、運命も皆違うのですから、誰もしないことを開拓しなければダメだと思っています。
ですから安全な道はなるべく通らない。
不安な道や未知の道を通っていくとか、獣道(けものみち)を選ぶとか。
大通りはつまらないと思っている人間で、それがいまでも続いています。

皆、朝起きた時から、安全なほうを選ぶか、不安なほうを選ぶかという二つの選択肢があると思います。
その時に私は必ず不安なほうを選ぶ癖があります。
そのほうが初めてのことでビックリするから元気が出ます。
とにかく自分をビックリさせないとダメです。

ですからなるべく不安で不慣れなことをしているようにしています。
慣れてしまうと努力しないでうまくできてしまいますから、うまくならないように、ならないように、
なるべく震えるようなところに自分の身を置いていたい。
いつまで経っても得意にならず、性懲(しょうこ)りもなくビックリしていたいと思いますね。

「群れない、慣れない、頼らない」というのは私の生き方の姿勢かもしれません。

「群れない」は、お付き合いはあまり広めないようにしています。

「慣れない」は、慣れ慣れしくなると感性が鈍ります。
子供の頃、何かを初めて見た時に感動した、あの瑞々(みずみず)しい感性を取り戻したいと思います。

「頼らない」は、何ごとも自分で処理しなければなりません。
誰かにやり方を教えてもらったら、そのとおりにすることになり、自分で決め責任をとることを忘れます。

『月刊致知 2012年1月号』(特集 生涯修行)致知出版社


堀文子さんは、大正7年生まれの、現在93歳。
70歳のときに、隣の家にある切る運命にあった大木を守るため、借金をして隣地を買い、無一物になったという。
だから、死ぬまで現役で稼がなければならいことも生きる原動力となっていると語る。

年を重ねれば、誰もが安定した生活、静かで不安のない生活を求める。
しかし、何かを創作しようとしたり、事業を起こそうとしている人は、自ら求めなくても、
不安や困難が押し寄せてくる。
どうせ不安がやってくるのなら、自らそこに飛び込んだ方が、覚悟はできる。

群れないで、広げないことは、逆に深さがでてくる。
大きく広げれば広げるほど、何ごとも薄くなり、通り一遍となる。

慣れないことには、驚きや、ハッとすることがある。
慣れてしまうと、当たり前となり、気づきはなくなる。

頼らないと、大人になり、自律する。
頼ってばかりいれば、自分で考えることをしなくなる。

「群れない、慣れない、頼らない」
つねに、感性をみずみずしく保ち、挑戦を忘れない人間でありたい。



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