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2011.11.27

理想とする生き方

本多静六氏の心に響く言葉より…

理想的にいえば、奉仕はどこまでも奉仕であって、一切が無報酬でなされるべきは申すべきまでも
ないが、この奉仕生活は、一身一家の生活が安定した上で、
その余裕をもって社会公共に奉仕するという意味であるから、必ずしも初老期を待って行う必要はない。

幸いにして早く順境に入り、職業的成功をもたらし、財力にも余裕を生ずるに至った場合は、
中壮期からでもこれを行ってさしつかえない。
できることならぜひそうしたいものだ。

しからば、どの方面にどのような奉仕を志すか。
私は将来における政治、公事(くじ)、社会事業の多くが、まったくの無報酬で、
文字通りな名誉職にならねばならぬと、考えているものであるが、この場合、早く事業的な成功を
収めて、生活上にも、活動上にも余裕を生じえた人は、代議士、参議院の議会人となるもよし、
政務次官、大臣、になるのも結構なことだ。

知事、市町村長、その外の公職者となり、また各種団体、研究機関の委員、議員、
役職員となって社会公共事業に尽くすのがよいと考える。

もちろん、こうした公職につくことばかりが奉仕ではない。
自分自身にしかるべき創案を行って、私的に社会的貢献を図るのもきわめて有意義なものである。

いずれにしても、この初老期時代は、学識、経験ともに円熟の域に達し、
過去における実績を社会的に認められるとともに、地位も名誉も相当に与えられるのであるから、
その言うところ、為すところ、まずまず社会の規範にかなったものみなしてもよろしかろう。

かように人格の出来上がった人々が、もし心を合わせ、いわゆるお礼奉公の赤誠(せきせい)を貫き、
挙げて公共のために尽瘁(じんすい)するならば、政治、経済、その他社会万般にわたる文化の
向上発達は、期してまつべきものがあろうと信ぜられる。

私は従来、しばしば、単なる名誉欲からの公事活動、職業としての政治活動、生活のための
議員商売には、極力反対し続けたものであるが、職業成功後の公事活動、
生活安定後の議員奉仕にはもとよりけっして反対するものではなく、かえってこれを推奨したいと思う。

『人生と財産』日本経営合理化協会出版局


本多静六氏は、9歳の時に父親をなくし、貧乏のどん底を経験する。
しかしその後、寝る間も惜しんで家計を助け、苦労して大学を出た。
大学教授となるも、その間、節約に節約を重ね、同時に自分の専門分野の林業に投資し、
大きな財をなした。

そして、60歳を境に当座の生活費と住居を残して、残りの財産をすべて寄付してしまった。
まさに、本多静六氏こそ、、「公」では大欲、「私」では、無私無欲の人であった。

政治も、各種団体の長という公的活動も、そこに金銭欲や、名誉欲、権力欲が絡まなかったら、
どれだけすばらしい世界になっていることだろう。

理想とする生き方は、若いうちは大いに稼ぎ、晩年になったら財を散じ、
今までお世話になった社会にお返しする生活だ。

名もいらぬ、金もいらぬ、命もいらぬ、という公平無私の人は、社会を変えることができる。

これは何も政治の世界だけの話ではない。
町や村の清掃ボランティアでも、町内会の世話役でも、なんでもいい。

若いうちは、大いに稼ぎ儲けて、晩年は世のため人のために尽くしたい。



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