2011.11.22 |
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理不尽度の高い現象 |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
いろんなところで、いろんなことが起きます。
たまたま不運だな、運が悪かったなと思うようなこともあります。
しかし宇宙の法則をよく見てみると、不思議なことに気がつきます。
この不運だったと思えるような現象からほぼ半年以内に、それと同じくらいの重さを持つ、
めったに起きないような喜ばしいことが起きます。
これには一つ条件があって、不運だ、不幸だと思えるようなことについて、
不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言わないということが、絶対的な条件です。
これらを言わず、「そういうこともあるよね」と受け入れて、淡々と過ごしていると、
それに見合うくらいの喜ばしい出来事がやってくるということです。
私は、この宇宙の仕組み、成り立ちを「代償先払い」と呼ぶことにしました。
どうも私たちはなにか面白いこと、楽しいことがやってくる前に、その代償を先払いするらしいのです。
代償先払いという考え方、とらえ方をしていくと、心の状態が変わってきます。
自分は不運だ、不幸だということを言わなくなります。
そういうこともあるよね、と淡々と受けとめられるようになります。
そういう心の段階の途中に、理不尽なことが起こるようになります。
理不尽というのは、正当な理由があるとは思えないような災いです。
ある人がお店をやっていました。
お客様に喜んでもらおうと思って、足湯の設備を新しくつくりました。
ところが、何年も来たことのない大家さんが、そういう時に限ってやって来たのだそうです。
そして許可なく改築したことを怒り、出て行ってくれといいました。
この人は、「人格が上がってとらえ方が変わってくると、理不尽度の高い出来事が起こるよ」
という私の話を聞いていたので、その時も、
お客様に喜ばれるようにやったことなので残念だと思いながらも、
大家さんの言うことを受け入れ、出て行くことに決めたのです。
明日出て行くという最終日。
それまで、いい物件が見つからなかったのですが、たまたま目についた不動産屋に飛び込んだら、
その目の前の建物が空いているということでした。
その建物はとても広いうえに、家賃もかなり良心的なものでした。
現在、その人はその物件を借りて、ずっと仕事をしています。
売上も順調で、お客さんもたくさん来ています。
理不尽度の高い現象が起きたときは、大きなステップが約束されているらしいのです。
その時、文句や愚痴を言わないこと、戦わないこと、争わないことというのは、
上のほうからじっと見守られています。
笑顔で楽しく生きていこうという人には、腹を立てさせるような、ガッカリさせるような、
理不尽度の高いものが舞い降りてきます。
その時にいちいち腹を立てないこと、イライラしないことです。
そういうものと戦って、なんとか自分の正当性を主張すると、どうも宇宙の味方が得られにくくなるようです。
自分に落ち度はないのに、理不尽な現象が降ってくる。
理不尽なことを言われるという時は、それを笑顔で受け入れれるような人かどうかを、
宇宙はじっと見守っているのかもしれません。
『豊かな心で豊かな暮らし』廣済堂出版
代償先払いだからといって、幸福を呼び寄せるため、わざと不幸なことをする、
ということはありえないし、もしそれをやるのなら、もっと不幸なことを呼び寄せるだろう。
イソップ童話にある、金の斧(おの)を落とした正直者と、それに対する欲張り者の話の如くだ。
人生の中では、理不尽なことはよく起こる。
「出る杭(くい)は打たれる」の言葉のように、人より一歩先んじたり、成功したりすると叩かれやすい。
これは、人格が上がったり、徳が高まってきても、同じことが言える。
つまり、理不尽なことが起きやすいのだ。
理不尽度が高まったときは、さらに一歩先へ踏み出し、ステップアップしなさい、というメッセージかもしれない。
どんな理不尽なことが舞い降りてきても、ニッコリと、文句を言わずに、淡々として受けとめたい。 |
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