2011.11.13 |
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プロの商人は知らないふりができる |
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斎藤一人さんの心に響く言葉より…
うちの特約店の人で、波動とかが好きな人がいるんですよ。
良い波動の上にお水を乗せると、お水の味が変わって、とかって言うんだよ。
そんなときは「それ、人前で言うなよ」って言うんですよ。
それ言っているだけで、変人だと思われるから。
それ、合っているんですよ。
合っているけれど、商人は大多数の意見を言うもんだよ。
少人数派の意見を言っちゃいけないの。
知ってればいいだけなんだよ。
知ってることを全部言えばいいんじゃないんだよ。
知ってることは、知らないふりするの。
で、どうしても言いたいときは、「昨日、テレビで見たんだけどさ」とか。
「否定的なことを言うと、水の味変わっちゃうんですよね」って。
テレビでやる10年前から知っていても、「僕は知っていたんですよ」って言っちゃいけないの。
とくに、商人は、そういうしゃしゃり出たことをしてはいけないんです。
そうすれば穏便なの。
商人はお客さまに物を買っていただくの。
誠実な人だなと思ってもらえればいいんだよ。
商人から、いちいちものを教わりたい、と思っている人は少ないんだよ。
お客さんていうのは、つねにそうなんだけど、自分が一番偉くなりたいんだよ。
それを物を買ったほかに、「あんたより、あたしのほうが偉いんだよ」ってツラされて、
おもしろいわけがないんだよ。
会社の上役だってそうなんだよ。
自分が一番物知りのような顔していたいんだよ。
それなのに「ツイてるって言うといいですよ」とか言われると、ムカっとするんだよ。
むやみやたらに敵を作らない。
敵を作ったって、いいことないんだから。
相手だって長く生きてて自信持ってるんだから、そっとしておけばそれでいいの。
最終的には、人のプライドを傷つけない愛情ですよ。
『人生が全部うまくいく話』三笠書房
誰に対しても自分の知っていることを、教えたり、しゃべりたくてウズウズしている人がいる。
買いに行ったお店で、誰も教えてくれと言ってないのに、
知りたくもないことを勝手に長々と教えられたりしたら、誰でも不愉快になる。
これは、近所の人でも、同級生でも、先輩でも後輩でも、みんな同じこと。
人は、自分のプライドを傷つけられるのを嫌うからだ。
特に、スピリチュアル系のことに関しては、一人さんはこういっている。
「崖から身を乗り出すとき、3割くらいまでなら、下には落ちない。
でも、それ以上身を乗り出したら、崖の下にまっさかさまに落ちてしまう」
つまり、スピリチュアルな話も、それくらいにしておきなさい、という教えだ。
商人は、お客様を喜ばせることが最大の使命。
それなのに、喜ばせないで、敵を作ってしまっては、いいことは一つもない。
「どんなに知っていることでも、プロの商人なら知らないふりができる」
しゃしゃり出ないで自分を抑え、お客様を喜ばせることができる真の商人でありたい。 |
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