2011.10.21 |
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心のおしゃれ |
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牟田学氏の心に響く言葉より…
ロマンとは、一言でいうと夢のことだ。
思想とは物の考え方、哲学とは原理原則、目的とは「何のために」ということである。
宗教とは「教え」のことで、日本には現在、儒教、仏教、道教(神道)の三つの教えが中心をなしている。
こういうものをひっくるめて、私は、心のおしゃれといっている。
心のおしゃれな人は、見苦しいことをしない。
そして、ユーモアがある。
芸術とかスポーツとかを本当にやっている人は、情を知っているから、ユーモアがある。
ユーモアは大切だ。
怒りを忘れさせてくれる。
自然自然と勇気がわいてくる。
スマートだと思う。
王陽明という人が、
「天下のこと万変といえども、わがこれに応ずるゆえんは喜怒哀楽の四者を出でず」と言っている。
世の中が千々(ちぢ)に乱れても、私がこれに応じていろいろな手が打てる…
事業をやっていて有効な手が打てるのは、喜怒哀楽の四者を、つまり、情を知っているからだ。
喜怒哀楽の中身とは、情に外ならない。
「これ、すべての学の要(かなめ)にして、政(まつりごと)もすべからくその内にあり」と、
さらに続けて言っている。
「情のために、つまり人間が幸福感を抱くために学問する。
何事も楽しむためにやる。
政治も、すべからく、その内にある。
だから、政治家で情を知らない人間はだめだ。
そういう喜怒哀楽を知って政治を行うべきである」と、王陽明は言っている。
事業家も、その通りだ。
心のおしゃれとは、情に精通することだ。
『オーナー社長業』日本経営合理化協会
誰かが、怒りそうになっても、ちょっとしたユーモアを言うことで、場が和やかになり、怒りが収まることがある。
当意即妙のユーモアが言える人は、余裕があって、粋で、スマートで、しゃれた人だ。
王陽明いわく、この世は、すべて、政治でも、経済でも、哲学でも、芸術でも、経営でも、
喜怒哀楽という、情がベースになっているという。
情とは、感じる心であり、共感であり、思いやりであり、感動であり、
そして、わくわくドキドキする心、すなわち、ときめきだ。
情を忘れた政治や経営は、氷のように冷たい血の通わないものとなる。
情に精通した心のおしゃれな人でありたい。 |
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