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2011.10.19

虎の威を借りる

曽野綾子氏の心に響く言葉より…

大臣と知り合いだったり、社長の奥さまと同じ先生についてお茶をならっていたり、
特定のエリートのグループに入っていることが嬉しかったりする人を見かけた時は、
その人は、多分に弱いところのある人だと思っていいだろう。

なぜならこれらの人々は、金、権力、社会的地盤、などというもので、自分を補強しようとやっきになっている。
そしてしばしば勝ち気と言われる人は、本当はあまり自分に自信がない人で、
序列とか、世評とかを、死にものぐるいで、大切にしているのである。

本当の意味で強くなるにはどうしたらいいか。
それは一つだけしか方法がない。
それは勝ち気や、見栄を捨てることである。
すぐばれるような浅はかな皮をかぶって、トラに化けた狐のようなふるまいをしないことである。

勝ち気や見栄を捨てた時、人間は解放される。
こちこちではなく、しなやかな感受性を持ち、自由になれる。
その自由さの中で、人間は光り輝くように、その人らしく魅力的になり、
かしこげになり、金はなくても精神の豊かさを感じさせるようになり、大人物に見えてくる。

自分の弱点をたんたんと他人に言えないうちは、その人は未だ熟していない人物なのである。

『本物の「大人」になるヒント』海竜社


「群(む)れずに行動」できることは、大人であることの必須条件だ。
群れるとは、会社や政治家の派閥がそうだが、学校などでの集団でイジメたりするのも群れる心理がそうさせる。
一人だと何もできないが、群れると、騒ぎ、大声をあげる。

誰々を知っている、誰々と親しいなどと、有名人や偉い人の名前を出す人は、
自分の弱さを補強しようとしていることに気づかない。

「虎の威(い)を借りる狐 」(戦国策)という話がある。

虎に捕まえられ、今にも食べられそうになった狐は、
「私を食べることはできない。嘘だと思うなら私の後をついてきたら分かる」と言って先をスタスタ歩き始めた。
虎が狐の後をついて歩いていくと、なんと、動物たちがみな逃げ出した。
動物たちが怖がったのは虎で、狐はただその威を借りただけだった、という故事。

見栄を張り、虎の威を借りる人は見苦しい。
弱点を平気でさらけ出すことのできる真の大人でありたい。



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